'10年春に公開予定の劇場アニメ「劇場版“文学少女”」のステージイベント「“文学少女”の秋の朗読会」が10月25日、都内で開催された「秋葉原エンタまつり2009」で行われ、ヒロイン役の声優・花澤香菜、同作の音楽を制作する伊藤真澄、イメージソングを歌った音楽ユニット・eufoniusのriyaが登場した。
本作は「このライトノベルがすごい!2009」1位や、「2007年ライトノベルアワード」ミステリー部門賞にも選ばれた、野村美月による同名ライトノベルシリーズが原作。男子高校生の井上心葉(声:入野自由)が、“文学少女”で文芸部部長の天野遠子(声:花澤)と出会い、天真らんまんな遠子に振り回されながらも、ミステリアスな事件により描き出される彼自身の心や、周囲の人々の心と向き合っていく姿を描く。“文学少女”が事件の真実を“読み解いていく”展開も圧巻だ。
古今東西の名作文学をモチーフにしたストーリー展開が魅力の1つである本作。イベントではヒロイン・遠子を演じる花澤が、本作の音楽を制作している伊藤のピアノ伴奏の下、宮沢賢治の名著「銀河鉄道の夜」を朗読し、澄んだピアノの音と幻想的なライトアップに観客はすっかり引き込まれていた。また、音楽ユニット・eufoniusのriyaが同作をイメージした楽曲「マナ」を披露した。
花澤は「“文学少女”でイベントができるのを楽しみにしていました。ここにいる皆さんは“文学少女”好きなんですよね? きっと気が合う(笑)」と笑顔いっぱいでコメント。製作中の劇場版については、「動く遠子さんは超カワイイですよ〜! 期待してください」とアピール。もうすっかり“文学少女”に入り込んでいると語り、ステージのラストには「わたしが“文学少女”だー!!」と観客と一緒に叫んで締めくくった。
イベント後のマスコミ取材で、花澤は「伊藤さんのピアノを伴奏に朗読するなんて超豪華で本当に緊張しました」と振り返った。伊藤も「リハーサルもほとんどできなくて、ほぼぶっつけ本番。花澤さんとちゃんと合わせられるか不安でしたが、花澤さんの朗読が素晴らしくて、わたしも気持ち良く演奏できました」と花澤の朗読を絶賛し、riyaも「“文学少女”にハマってすごいスピードで原作を読んでしまったんです。今日の伊藤さんのピアノと花澤さんの朗読はまさに“文学少女”の世界観にピッタリでした」と語った。
また、劇場版公開に先立ちDVD付特装版の原作最新刊や、ドラマCDなどが続々とリリースされる本作だが、花澤は「ドラマCDで台本2ページにも及ぶ長ぜりふがあったときは死ぬかと思いました(笑)。劇場版までには遠子さんという役をつかみきりたいですね」と意気込んだ。
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