――ディズニー作品への印象を教えてください。
ディズニー作品には人生のいろいろが詰まっていると思うのですが、それを「学ぼう」という気持ちではなく、わくわくしながら見られるのが魅力だと思っています。
「クルエラ」は特にそうだと思っていて、「一人の人としてどう生きるか」っていう部分ですごく勇気をもらえる作品だと実感しました。
――今回日本版声優を務められたクルエラはいわゆる“悪役”でしたが、そのようなキャラクターを演じてみていかがでしたか?
善悪を決めるのは簡単なので、「悪いヤツをやっつけるわ!」みたいな作品って多いと思うんです。でも私はなぜそうなったのか、その裏側を知ることが大事だと思っていて。
無関係な人は「それでも真面目に生きていたらいいことある」なんて言えるかもしれないけれど、親や周りの大人に裏切られたり、もとの環境が最悪だったりした当事者はものすごい闇を抱えていることもある。そこに対しての共感力は社会全体でも必要なんじゃないかなって。
共感してくれる人がもっと早くに現れていたらもしかしたらその人は悪に手を染めなかったかもしれないし、一見“悪”に見えても演出かもしれない。そういうことを考えさせられるから、ヒール側の背景を描いた作品はとても好きです。
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