――和子のことが大好きな周、周のことを可愛いと思っている和子。この二人の組み合わせというのが新鮮ですね。
ジェンダーレス男子というのが今どきだなと思いました。自分の好きなことをしようという二人の姿勢が見ていてかっこいいなって思います。
――二人の恋愛も気になりますが、ジェンダーレスとか「女子力って何?」とか「○○らしい」とか、いろんなことを考えさせられるドラマだなって。
そうなんです!和子ちゃんが高校の時に周くんを救ったのもまわりに流されずに自分の考えをちゃんと持っていたからだと思いますし、周くんもそれをきっかけに自分の好きな ことをして、自分がやりたい道に進んでいますし。
――誰かのひと言で変わったり、救われることってありますよね。
ありますよね。私も自分に自信がないタイプなので、撮影に向けてたくさん準備をしてきて も「大丈夫かな?」っていつも不安に思っちゃうんです。でも、監督さんから「良かったよ」 とか「面白かったよ」って言ってもらえると安心しますし、もっと頑張ろう!って思えます。 仕事以外も、例えばInstagramでもいただいたコメントを読んで「ちゃんと伝わってて良かった」って安心します。
――和子役の吉川さんとは同じシーンが多いと思いますが、改めて共演された印象は?
すごくしっかりした方なのかなって思ってたんですけど、フワフワしてて可愛いです。「何してるんだろう?」って思ったら、お絵描きしていたり(笑)。この前、どっちがプーさんを上手に描けるかって話になったんです。最初は私が描いて、それを見てニヤニヤされたんで すけど、吉川さんが描いたプーさんも私の書いた絵とほとんど変わらなくて、二人とも同じレベルでした(笑)。
――最初に“世間に流されやすい子”と少し説明してもらいましたが、改めて、春菜はどんな女の子ですか?
春菜は原作に出てこないキャラクターなんです。出演が決まって、原作を読んでみたら、登場する人物全員、濃いキャラクターじゃないですか(笑)。なので、春菜もそれに負けないぐらいのキャラクターを自分で作り上げないといけないなと思いました。台本を読んでみても、すごく特徴的なことを言う子でもなくて。キラ様(桐山漣)や編集⻑のあさひさん(水野美紀)には勝てないなって(笑)。
いろいろ考えたんですけど、衣装合わせの時に衣装を見て、監督が求めているキャラクターが掴めました。“今どきの女の子”というのを春菜として演じたいと思って、小道具なども使いながらキャラクターを強く出せるようにしました。多数の意見に流されやすいところはありつつも、会社に好きな花柄のワンピースを着ていったりして。上司の前でもダラダラしていて仕事をしている場面がひとつもないですし(笑)。そういう好き勝手やれるところは 羨ましいなって思いますね。
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