高橋みなみ“クロちゃんの胃袋”もつかんだ、初のレシピ本を発売<インタビュー>

2021/06/03 06:00 配信

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【写真を見る】“そこそこいい場所”におにぎりシールを貼る高橋みなみ 撮影=下田直樹

――料理は凝ろうと思ったら際限なくなってしまいますもんね。
そうなんです。お料理は奥が深いから、調味料もいろんな種類を入れてコクを出して…とやっていくうちに沼にはまっちゃって。時間があればそれでもいいのですが、毎日となると本当に大変で。好きだったことが義務になってしまうツラさを感じてしまいました。いったん沼から離れてみると、いっぱい入れていた調味料もこの組み合わせで形になるなとか、あの材料はなくてもそこまで変わらなく美味しいと新たな発見もあって。その気づきが楽しくもありました。

――それが“そこそこごはん”なんですね。
一生懸命にがんばり過ぎず、“そこそこ”がんばるだけで美味しいものができるよと、気張っていた部分をちょっと緩めてみようという感じです。今回のレシピは普通のレシピ本には載っていないような簡単なものをたくさん掲載しています。○○シリーズのように、ベースの作り方はそこまで変わらないけど具材と調味料を変えるだけで異なる一品になるものも紹介しています。たとえば、ホイル焼きは鮭や鱈が定番ですが、それ以外にさばの味噌煮も掲載しています。いつもは煮ていたけどそれをホイルの中でやってみよう!という気づきから作った料理です。お料理ってちょっと実験みたいなところもあるので、やってみて成功したり、失敗したりするんですよね。いつも作っているからこそ見落としてしまっているものがあるなぁと家でいろいろ試行錯誤を繰り返してみました。

「“そこそこいい位置”はここかな~」と戸惑いながらペタリ 撮影=下田直樹

――失敗とかもあったのですか?
もちろんありますよ。食べられなくはないけどいまいちだったり…。でもそういうものも全て夫に食べてもらっています。彼は全部食べてくれるんですよね。失敗したものでさえも、食べてくれてありがとうという気持ちでいっぱいです。そうやって失敗しながら、この味を足してみようとかこれがいらなかったかな?と気づいて、2、3回調整していくと新しいメニューが生まれたりするんです。最近は、本を出すために頭の中が整理されたので、また違うメニューをつくろうと新たな実験を始めています(笑)。