奥平大兼、俳優デビュー2年目への決意「自分が何らかの形で誰かに何かを与えられるような役者になりたい」

2021/06/01 05:15 配信

映画 会見

奥平大兼が「第30回日本映画批評家大賞」の授賞式に出席した

同じく、「新人男優賞」を受賞したのは、「his」(2020年)に出演した宮沢氷魚。舞台出演のため会場には来られなかったため、中継で参加した。

「『his』は僕の初主演映画で、思い出深い作品です。役柄がとても難しく、かなりチャレンジングな役でしたが、役者を始めた時からLGBTを題材にした作品に出てみたいという気持ちはありました。というのは、小学生の時からの親友が同性愛者で、学生の頃はその生きづらさに気付くことができなかったんですが、成人して世の中に出た後、すごく生きづらい毎日を過ごしている彼を見て、僕の仕事を通して、彼が少しでも生きやすい世の中になったらいいなと思ったからです」と、今回の作品への思い、難しい役柄に挑戦した動機について語った。

「これが答えとか解決になってないかもしれませんが、ひとりでも多くの人が生きやすい世の中になることを願っています。公開から1年経ちますが、多くの人に影響を与える作品だと思っていますので、これからも『his』をよろしくお願いします!」というメッセージを送った。


◆取材・文・撮影=田中隆信

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