――Santenとのコラボレーションが決まった経緯は?
近年の環境の変化によって僕らだけじゃなくミュージシャンはみんなライブが出来なくなってしまって。そんな中、オンラインライブへと活動をシフトしていくことに不安もあったんです。新しいことにチャレンジする時って誰でもそうだと思うんですよ。「どう表現するのか?」という部分だけじゃなくて、ビジネス的にも果たしてうまくいくのか?という課題もあって。
そんな中、Santenさんがサカナクションの取り組みに対して協賛してくださるというお話を聞いたんです。最初はびっくりしたんですけど、Santenさんがカルチャーに対して高い関心を持ってくださる企業だということを知って、すごく勇気をもらったんですよね。
しかも、こうやってCMのお仕事へと発展していったのはある意味で「健全」だなと。今回のような「物語」があっての結びつきというのは、非常にありがたいことだと思いましたし「未来」を感じましたね。
――ワイヤーアクションへの挑戦について
実は僕、高所恐怖症なんですよ。しかも高いところが怖いんじゃなくて、高いところへ行くと飛び降りたくなっちゃうのが怖いんです(笑)。でも今回は思う存分高いところで飛び回ったので、とても満足です。いい作品が出来上がったんじゃないかなと思っています。
――CMのコンセプトと同様に野心が高ぶるような経験は?
表現する場として、僕らは音楽を作ることとライブをすることが大きな軸だったんですが、近年の環境の変化でその1つを完全に失ってしまい、気持ち的にはすごく不安だったんです。でも、収束を待つのではなく、「今この世界でどんな表現をしていけるだろう?」と考えはじめたときに、ある種「キタ。」というか。前をむけた実感があって、そのときに野心が高まる瞬間がありましたね。
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