sumika、両A面シングル「Shake & Shake/ナイトウォーカー」リリース!「多面体であることを伝えないと気が済まない癖がここ数年ずっとあって(笑)」

2021/06/02 12:13 配信

音楽 インタビュー

両A面シングル「Shake & Shake/ナイトウォーカー」をリリースするsumika撮影=後藤壮太郎

MVは、総勢29人が出演するワンカット映像になっている。

片岡「監督が夏目(現)さんっていう方なんですけど、今までやったことないことをやらないとぐっとこないよねっていう話をして。その上で二番に“紆余曲折ノンカットでショータイムに口上してさ”っていう歌詞があるんですけど、それを地でいってみるのはどうかってことになったんです。切れ目を感じさせないというのは、この時代だからこそなのかもしれないけど、すごく大事な気がしていて。それでワンカットにこだわって作ったので、撮影が終わったときにはみんなでゴールテープ切ったみたいな感動がありました(笑)。作っていく過程にもいろんな発見があって、行程も含めて楽しめたのは、監督との以前からの関係性や自分たちの過去の作品へのライバル心も大きかったと思うので刺激的でした」

MVにまつわるエピソードからも、sumikaにとってチーム力がとても重要であることが伝わってくる。

片岡「音楽って一人でやれないと思っているので。誰かと合奏する──それは音楽だけじゃなくて映像もそうですし、スタッフの方との関係性もそうですし、関わっている全員と表も裏も関係なくいられるからこそ、作り上げられているもので戦わないといけないと思っています。特に去年とか、家から出られない状況がすごく多くて。オンラインでつながれることが武器ですって思えた部分もあったんですけど、やっぱりそれを超えるような感動を作るのはフィジカルでつながれるチームなんじゃないかなって思って。今一度、そこがやっぱり最強なんだよっていうのを証明したい気持ちはあります」

コロナ禍において、一リスナーとしての嗜好の変化も感じたという。

片岡「『全員で何かを作り上げました』っていうものが全面に押し出されている音楽を聴くのが辛い時期が去年長くあったんです。この大変な状況の中、無理やり頑張らなきゃいけない気になってしまって。音楽界でも、べッドルームに合う、ゆったりとしたテンポで音数も少なく、声もあまり張らないものがトレンドになりましたよね。それを重々理解した上で、去年みたいな状況を乗り越えて、最初に聴く音楽はsumikaであってほしいという思いが音楽好きの一リスナーとしてあったんです。
だったらそういう曲を自分たちで作ってテンションをあげるのが正しいんじゃないかと思って、こういう賑やかで元気が出るような方向性の曲になりました。今はライブで一緒に歌えないっていう制約がありますが、それを乗り越えた先にそういう光景があるなら、そこに向けて頑張っていける気もしていて。そういう希望や祈りや願いを込めて作ったところもあります」

関連人物