「全裸監督」が配信された2019年、山田は映画「デイアンドナイト」でプロデューサーにも挑戦している。だが、プロデューサー業は「全くやりたくない」という。それでも挑戦する理由は「すごく単純で、労働基準(の改善)」だ。
「プロデューサーとして映画を作るときは、睡眠時間を守るために絶対8時間空けるっていうルールがあるんです、僕ら周りの中では。そうすると一日で撮れる分が減るから、撮影日数が延びて、予算が増える」。ならば、「その分、先に(資金を)集めればいい」。
そのために山田はプロデューサーとして資金繰りに奔走し、撮影環境を整え、質の高い作品を作る。その先に見据えるのは、俳優という職業の魅力を高めること。
「今のうちになんとかしないと、俳優を目指す人もいなくなっちゃう。TikTokerだったりインスタグラマーだったりYouTuberだったり、いろんなところから出られる場所が増えていっていますし。でも、映画ってやっぱりすてきなものだし、ドラマもそうですけど、もっと状況を良くして、ここがやっぱり夢のある場所で、ちゃんとそこで活躍した人たちが、ちゃんとフィーチャーされて、っていうものにしたい」と熱い思いを語った。
インタビューをスタジオで見守った女優・矢田亜希子は、俳優の労働環境改善を訴える山田に感銘を受けた様子。
「やっぱり皆、たぶんそう思っていると思うんです。それを、テレビであれだけはっきり言えるって、本当にすごいことで。今、改善されている部分はたくさんあると思うんですけど、スケジュールに30時(早朝6時)終わりで翌日8時入りとかそういうこととか普通にあった時代だったりしたから、こうやって今、山田さんが代弁してくれているかのような、実現している、行動に移せている。素晴らしいですよね、うらやましいです」としみじみ語った。
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