――佐藤健さんとシム・ウンギョンさんのお芝居に、青葉さんご自身が書き下ろした楽曲が重なった映像をご覧になった感想をお聞かせください。
お2人の細やかで美しい仕草にときめきました。このような密やかなダンスが、街中のベランダで行われていたら…そんな素敵な世界を見てみたいと思いつつ、お2人にもっと寄り添えるよう、身体を透明にして、風の気持ちで歌い、演奏しました。
――今回の楽曲に込めた思いや、楽曲制作にまつわるエピソードをお聞かせください。
制作チームの皆さんと初めてリモート会議をしている時から、ギターを抱えて、曲のかけらを爪弾きながら相談していきました。その後、「知多」のミニボトルを購入してソーダ割りを作り、ベランダを眺めて、味わいながら書き上げました。目を閉じてみると、仄かな甘い香りの中にすっと風に撫でられるような感触があり、曲全体にとろんと優しいムードは残しつつ、メロディーはストレートに落ち着くよう作曲しました。ユニゾンのパートナーとして今回、Mac DeMarco さんに参加していただき、微笑ましい反応が生まれたと思います。彼は録音中の夜中の3時に、自宅のスタジオから動画を
送ってくださって、とてもチャーミングな方でした(笑)。
――楽曲のここにぜひ注目してほしいという“聴きどころ”をお聞かせください。
佐藤健さん、シム・ウンギョンさんと同じ目線で書きました。皆さまもぜひ、ベランダの風を感じながら、何気ないと思える日々の中に、キラッとした宝ものを発見していただけると嬉しいです。