――モリノの相方的存在となるウギラ役の加藤将さんとは、他の舞台でも共演していますね。
大好きです! 僕の中では、ゴールデンレトリバーです(笑)。ビジュアル撮影で会いましたが、元気でした。
台本を読んで将ちゃんが相方だと知り、「これは本番で何かが起きるな」と思いました(笑)。彼のパワーが強い上に、ジャングルの村長・ハムラ役の伊藤裕一さんも、知的な笑いができる人なんですよ。
そして演出家の小林顕作さんは、僕が初めてお仕事でご一緒させてもらった10代の時に、「こんなに面白い人が世の中にいるんだ」と感じた人。しかも面白いことをやっている姿がかっこよくて、刺激を受けた先輩です。大好きな人たちと同じ舞台を作ることで、どんな化学反応が起こるのか、今から楽しみです。
――加藤さんとはコンビのような関係ですが、演技での対比を考えていたりはしますか?
考えなくても、自然と違いが生まれると思います(笑)。僕が将ちゃんになることは、まずできないので。めちゃくちゃうらやましいんですよ、将ちゃんのあのパワー。性格的に似たくても絶対に似ませんから、そこは安心しています。
――今回の舞台は、娯楽を奪われてしまった世界の物語です。実際に健人さんもこの1年間で出演予定の舞台が公演中止になったり、無観客での配信になったりと、ご時世的に重なるところもあるかと思います。現状に対する想いは?
同じ空間にいることで届けられる空気感や温度を感じてもらう楽しみもあれば、配信の映像だからこそ楽しめる作品もあると思うんです。先日出演した舞台は客席をあえてなくし、配信映像として楽しんでもらうために作り上げていました。そうやって新しいジャンルの発見があったり、必ずしも悪いことばかりではないと思っています。
ただ、もちろん以前よりは笑顔が少なくなっていると感じますし、僕も実際にヘコんだ時期があります。だからこそ僕の出演した作品が、みなさんの明日への活力になればいいなと考えています。
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