――最終回の見どころと、視聴者へのメッセージをお願いします
植田P:「リコカツ」の台本は、出演者たちとセッションをすることが多いんです。北川さんから「こういうラストなのかなあ」とか瑛太さんから「こういうラストがいいなあ」とか、そういったリクエストを加えながら台本を作っています。
離婚自体は近年すごくメジャーなことですよね。結婚した夫婦のうち1/3の夫婦が離婚しています。しかし、「紙切れ1枚で縛られた関係は意外に強い結びつきかもしれない」とも思うんです。それに、離婚という形をとっているからこそ“いい距離感”が生まれてくることもあります。
そして、今回の新型コロナウイルスの影響によって、さまざまなものがリモートでコミュニケーションがとれるようになった現代の“新しい家族の形”を提示できたらなと思っています。
そういう意味では「登場人物それぞれがハッピーな終わり方をしたい」と思うんです。しかし“ハッピーな形”は「結婚」や「再婚」、「元サヤに戻る」とは限らないということを、金曜ドラマらしく社会的なテーマ盛り込みながら提示したいです。
吉藤P:“リコカツ”っていうタイトルなので、これを “離婚に向けた準備活動”っていう意味で捉えてしまうと、咲と紘一は6話で離婚してしまっているので、「じゃあどうするの?」ってなると思うんです。
しかしこの作品は、実は離婚した後のほうがそれぞれが「夫婦ってなんなんだろう?」とか「結婚ってなんなんだろう?」とか、改めて考えていくというストーリーになっています。なので、ある意味ここからが“本当のリコカツ”だと思うので、それぞれが新しいパートナーの形を見つけていく、そんな最終回になっていくと思います。
ドラマの中で “リコカツ”をしていた夫婦が3組いるんですが、それぞれが出す結論について、きっと見ている方、一人一人何かしらに共感できるメッセージが詰め込まれていると思います。みんなが出す結末を楽しみにしていていただきたいです。
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