――6月14日(月)よりスタートする新番組「木に梨はなる 〜頭の中の大宇宙〜」は、どのように企画がスタートしたのですか?
木梨憲武:最初は、竹山が「WOWOWで番組をやりましょう!」と言ってくれたのがきっかけです。この番組の総合演出で、ももクロの演出なども手掛けている佐々木敦規ディレクターも乗り気になってくれたみたいで。
カンニング竹山:木梨さんはよくご自身の音楽ライブで、アフロをかぶった"日本の音楽界の重鎮"みたいなおじさんキャラをやってるんですよ。そのアフロのおじさんは日本の一流アーティストにグイグイ絡んでいって、それを見るのがすごく面白いんですよね(笑)。
それで、過去に「竹山ロックンロール」(テレビ埼玉ほか)という音楽番組をやってくれていた佐々木敦規ディレクターと話をして、番組をやろうということになりました。
――「木に梨はなる 〜頭の中の大宇宙〜」は「木梨さんがさまざまな分野のプロを招きながら新しいものをクリエイトする」というコンセプトで、放送回ごとに違ったジャンルでの創作活動やプロデュースを行います。このコンセプトはどのように決まったのですか?
竹山:番組作りについては、木梨さんがスタッフと話し合って決めていますね。
木梨:若いエースの放送作家からあがってくる企画書がどれも面白いんで、じゃあ全部やろう!って。もちろん台本はあるんだけど、撮影現場では「こっちのほうが面白いんじゃない?」っていうアイデアは俺と竹山からもいっぱい入れていこうと思ってます。
だから、最初に思ってた結果通りにならなくても、面白くなりそうな方向を追っていくリアルを選んでいきます!
当然、実際に撮影してみたら意外と盛り上がらないとかもあるだろうけど、そうしたら演出家さんや作家さんのアイデアも交えてやってみたりして。撮影の段階でアイデアを出し合って作ったものがどういう映像になっているのか、それも楽しみだね。
――初回の撮影は「プロレスラーの個性をクリエート」ということで、プロレス団体「DDTプロレスリング」所属のプロレスラー2人のキャラクターを演出されました。
木梨:映画『いぬやしき』で俺の老人メイクとかをやってくれた特殊メイク・造形デザイナーの藤原カクセイって、もともと「とんねるずのオールナイトニッポン」(ニッポン放送)でハガキ職人をやってたんだよ。
それで彼を呼んで、大相撲元関脇貴闘力の長男・納谷幸男選手をキャラ付けしようってことで、とあるデザインのマスクをかぶってもらうことにした。それがこの前の撮影で決まって、今はマスクを作ってもらってるところ。
でも、本当にそのキャラ付けが面白いかはまだわからなくて、番組ではまた後のほうの回でも取り上げていくと思う。そうやって、何が正しいのか、面白いのかを一回で決めないで、何度も確認しながら進めていくような番組にしたい。
――クリエーションには決まった正解がないので、それを導き出すのは難しいように思えますが…。
木梨:“正解”はあるんですよ。結果が出るとか、本人や関わってる人が喜ぶっていう形で。でも言いっぱなしじゃダメで責任は取らないといけないから、みんながピースになるのを目指してます。
もちろん、こっちのアイデアや企画に本人が引いてないかを確認しながらね。俺らが乗り気でも相手が引いてたらダメじゃない。俺だって、適当なこと言ってるんだからさ!
竹山 適当じゃないですよ(笑)。
木梨 適当じゃないけどね(笑)。相手にとって良かれと思って、面白がりながらやってます。
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