――キャスト発表の際に朴さんが「鈍足の私ですが」と仰っていたのがすごく印象的だったのですが、逆に演じる「ハヤト」との共通点や共感する部分はありますか?
やっぱり直情型で「たあ!」って決めたら「たあ!」って行くっていう“瞬間湯沸かし器”みたいなテンションの上がり方は、けっこう似ているなって思いますね。あと、私もハヤトと一緒で、全く興味のないものに対してのだらけ方が半端ないので(笑)、そこも彼にすごく共感できます。
だけれども、彼ほどは強くなれないなぁって。自分の欲しいものに突き進んでいけるハヤトは、かっこいいなって思いますね。アドリブの部分では、毎回監督が驚くくらい「やらせてください!」ってお願いをしていて、ディレクターにも「こっち的にはもういいけど(笑)」って言われたりもしますが、ちょっとでも自分の中で迷いがあると嫌なのでもう一度やらせてもらう、というわがままを言わせていただいています。
――そうだったんですね。Twitterでは、イースリイ役の緒方さんと男性役でアニメで絡むのは今作が初めてと仰っていましたが、実際に共演されてみていかがでしたか?
これまで朗読劇では男性同士で相手役をさせていただいたことはあったですけれど、アニメーションでは初めてだったんですよね。
緒方さんも私も声の仕事をやっているので、リーディングのほうがイレギュラーだったりするんですけれど、本当に今回、初めてだったのですごく新鮮でしたし、スタジオの“兄貴”ってこうなんだなって。リーディングの稽古の時とは全然違って、こういう居ずまいなんだなっていうところで改めて素敵だなって思いました。
――そうしましたら、ポーラ役の堀江由衣さん、リン役の岡村明美さんとの共演はいかがでしたか?
由衣ちゃんは、相変わらずの由衣ちゃんでしたね。なんていうんですかね、言葉の切れ味って言うんですか? 笑いながら辛辣(しんらつ)なことを「スパン!」って言ってのけるあの切れ味は抜群だなって、久しぶりにご一緒して思いました。
明姉(あけねえ)は、すごく真面目な方なんですけれど、演じるリンもすごく真面目なんですよね。そこがすごくリンクしているし、4人で収録をさせていただくと、それぞれがそれぞれを理解してやっている感じがとても心地よくて、面白いです。コロナ禍なのに、こんなにやれてうれしいなって思います。
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