映画監督・大友啓史が、石川啄木と太宰治のふるさとを巡る<ふるさとの山に向かひてグッド・バイ>

2021/06/18 11:27 配信

芸能一般

映画監督・大友啓史が石川啄木と太宰治の故郷へ向かう(C)mit

映画監督の大友啓史が、石川啄木と太宰治のふるさとを巡り、彼らの生き方について語るドキュメンタリー「ふるさとの山に向かひてグッド・バイ~大友啓史が語る!石川啄木と太宰治~」が、6月19日(土)昼2時30分より岩手めんこいテレビ(mit)で放送される。

映画「るろうに剣心」シリーズ最終章2部作の公開を控えた4月中旬。大友は、石川啄木の故郷である盛岡市渋民と、太宰治の故郷である青森県五所川原市金木町を目指して鉄道に乗った。文学をこよなく愛する大友監督にとって、啄木と太宰は作品だけでなく、生き方まで気になる文豪だった。

「ふるさとの山に向かひて言うことなしふるさとの山はありがたきかな」
啄木が生まれ育った渋民には、一家が居候した住居や歌に読んだ思い出の山と川など、彼が見たであろう景色がほぼそのまま残っていた。

太宰の故郷・金木では、豪奢(ごうしゃ)な大豪邸に生まれた太宰の苦悩を感じながら、岩木山を眺める。太宰が生まれ故郷への愛憎入り交じる思いを表した「汝を愛し、汝を憎む」の言葉に、大友はハッとさせられる。その後、最近公開になった太宰の成績表を見たり、初めて自殺未遂を図った下宿部屋を訪ねたりする。

太宰のゆかりの地をデビュー作のタイトルが「晩年」で、遺作のタイトルは「グッド・バイ」。人生で少なくとも5度にわたり自殺を図った太宰の目指した文学に、大友は思いを巡らせる。

借金、女、酒…。“ダメ男”としても名高い啄木と太宰に、大友はクリエイターとして次第に共感していく。ゆかりの地を訪ねる旅の中で、2人のダメな文豪の生き方に迫る。

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