──濱田さんはトークの面白さにも定評があります。今回のプランはありますか?
まだ想像がつかないですね…。どういうことを聞いたら怒られないんだろう?(笑)
マシューさんに関しては劇場以外のお仕事もされているので、テレビドラマ「glee/グリー」のお話を聞いてみたいですね。ケリーさんはやはり、「王様と私」の裏話でしょうか。渡辺謙さんと共演されているので、そういったお話をお聞きしたいです。
──濱田さんはこれまで、たくさんのトニー賞作品に出演されています。その中で、特に印象的な作品は何ですか?
「サンセット大通り」ですね。ノーマ・デズモンドという往年の大スターの方々が演じてきた役を自分がやるという、恐ろしさがありました。その時は、大先輩たちの映像をたくさん見たんです。それで、「私はこの役に挑戦するんだぞ」と自分に言い聞かせて臨みましたね。
──ブロードウェイミュージカルの日本版を演じる時には、どのようなことを意識されるのですか?
アメリカの台本を日本語に訳す時に、そのままだと意味が通らないことが多いんです。例えば格言がたくさん使われている場面で、「カモメが…」とか「ヒツジが…」と言っても、日本人はキョトンですよね(笑)。
それは歌詞も同じです。なので演出家や演じ手がどこまでその作品を理解しているかが、重要になると思います。文化の壁や価値観の壁が、通らなければならない課題でしょうね。
──ではあらためて、今回のステージの見どころを教えてください。
ケリーさんやマシューさん、芳雄くんが出演するというのは、それだけで豪華でぜいたくなことです。また、彼らが自分の演じたことのない曲を歌うのも面白いと思いますね。そこで起こる化学反応を感じられるんじゃないかなと思います。
そして、これまであまりミュージカルに触れてこなかった方には、とにかく楽しんでほしいですね! 難しい概念や観念は取り払って、堅苦しいことは考えずに見てもらえればと思います。
ミュージカルは言葉が音になり、その音が連なってメロディーになっているだけのものです。何も考えずに見てもらえれば、きっと好きな曲や、好きな世界観が見つかると思います!
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