「着飾る恋には理由があって」新井順子Pが“胸キュン”へのこだわりを明かす「普通のキスじゃ面白くないと思った」

2021/06/21 17:00 配信

ドラマ インタビュー

横浜流星“駿”の体幹が話題になった川口春奈“真柴”とのシーン(C)TBS

川口春奈主演の火曜ドラマ「着飾る恋には理由があって」(毎週火曜夜10:00-10:57、TBS系)は、シェアハウスが舞台の“うちキュン”ラブストーリー。

本作は、2020年に放送し社会現象となった「恋はつづくよどこまでも」をはじめ、幅広い世代の女性の共感を呼ぶ脚本で人気を博す金子ありさが脚本を手掛けるオリジナルドラマ。

きれいに着飾ることで自分の居場所を得ていた真柴くるみ(川口)が、価値観の違う人々・“ミニマリスト男”藤野駿(横浜流星)、オンラインカウンセラーとして悩み相談を請け負っている関西人・寺井陽人(丸山隆平)、“アーティストの卵”羽瀬彩夏(中村アン)、人気フードスタイリスト・早乙女香子(夏川結衣)とひとつ屋根の下で暮らしながら、恋をしたり、友情を深める中で、着飾るというよろいを脱ぎ捨て自分らしく生きる姿を描いてきた。

このたび、この作品のプロデューサーを務める新井順子氏にインタビューを実施。胸キュンシーンに関するエピソードやSNSで話題の“おいげん”(※星野源の主題歌「不思議」がラストにもう一度かかること)について、そして6月22日(火)に放送される最終回の見どころなどを語ってもらった。

一度“隠す”っていうのがやりたかったんです

向井理“祥吾”は泣いている川口春奈“真柴”を一度“隠してから”抱き締める(C)TBS

――ドラマではさまざまな胸キュンシーンが登場し、話題になっていますね。

そうですね、1話は真柴と駿の胸キュンシーンがなかったので、シートベルトのシーンを入れました。キッチンカーに乗り込むときにできることって、もうシートベルトをつけるしか思いつかなかったっていうのもあるんですが…。

たまにありませんか?慌ててシートベルトを引こうとするとうまくできなくて男性側が「こうだよ」って言ってやってくれて、“急接近”みたいな。あの感じを再現したかったんです(笑)。

――なるほど(笑)。では、新井さんご自身が入れたかったシチュエーションはありますか?

あります、9話ラストの祥吾(向井理)と真柴のシーンで抱き締める前に人目に触れないように一度“隠す”っていうのはやりたかったんです。そうなると外にいる必要があるので、まずは道で待ち合わせしようってなりました。同じ家に住んでいるのにあえての道(笑)。

そもそも祥吾と真柴は年齢が10歳以上離れている設定なので、すぐに触れるのもどうかなって思ったんです。なのでまずは隠して、そのあと「ここでお願いします!」というタイミングで、抱き締めていただきました。

――9話ラストシーンの祥吾は特に話題になりましたね。

そうですね、9話はいろいろなことから逃げたくなってしまう真柴に「逃げるな」と言う駿と、その逆の立ち位置に祥吾がいる、という構図にしたかったんです。

今まで年齢差もあるので、真柴と祥吾をほとんど接近させてなかったんですけど、ここはもう「ラストチャンスだ!」と思い、祥吾の胸あたりに真柴の顔をグッとさせました(笑)。

――祥吾の不意打ち白パーカーが素敵でした。

あれ実は最初は白じゃなかったんですよ(笑)。夏だから水色の半袖パーカーを着てもらう予定だったんですが、試着したところ「子どもっぽくなりすぎる」という意見が入り…。予備で用意していた白パーカーを着てもらおうってなったんです。

「わたし、定時で帰ります。」(2019年、TBS系)の時に、種田晃太郎役の向井さんにファスナー付きのパーカーを着ていただいたので、今回それはやめようってなったんです。いろいろな服を着ていただいたんですが、向井さんってなんでも似合っちゃうんですよね(笑)。なので一周まわって最終的に白パーカーになったっていう流れです。

白パーカー姿が似合う向井理“祥吾”(C)TBS