ラジオパーソナリティーになったTVプロデューサー佐久間宣行氏が語る“フリートーク”「しゃべり手というよりも“深夜ラジオリスナー”の気持ちの方が強い」

2021/06/29 07:00 配信

芸能一般 インタビュー

佐久間宣行氏

「『あんたのキャリアが一番意味分かんない』って言われましたね(笑)」


――番組にはこれまで芸人さんからテレビのスタッフさんまで、いろいろな方がゲスト出演していますが、今後ゲストに呼びたい方っていますか?

たくさんいますね。成田(凌)さんとか、みちょぱとか、ゲストでラジオに行ったら面白かったなって人がたくさんいて。あと、絡んでやっぱり面白いなと思うのは朝日(奈央)と野呂(佳代)とか。一緒に来たら面白そうだなとかも思うし。

テレ東のアナウンサーも面白いかなって思いますけどね。松丸(友紀アナ)だけじゃなくて。古巣のアナウンサーとか来るの、面白そうじゃないですか? あとはなかなか難しいと思うけど、「JUNK」のパーソナリティーをやってる山ちゃん(山里亮太)、おぎやはぎ、バナナマンとは仕事してるんで、チャンスがあれば来てほしいなって気持ちもあります。

――一方でオークラさんの昔話もまだ終わってないですからね。

そうなんですよ。オークラさんが「ドラゴン桜」でまだ忙しいらしいんで、それが終わったらまた来ていただきたいなって思いますね。連ドラの脚本とか、全然思ってなかったもんなぁ。

オークラさんと出会ったのってもう20年前とかになるのかな。まだ(東京・)下高井戸に住んでて、芸人辞めたばっかりで、おぎやはぎと俺がネタ番組やって終わった後に「面白いやつが作家になったんで、佐久間さん紹介しますよ」って紹介されたんだよな、きっと。そこからこんなに長い付き合いになるとは思わなかったですからね。

――本にはテレビ朝日の加地(倫三)さんに「オークラさんを紹介してくれ」って言われた時のフリートークも入ってますよね。

あっという間にオークラさんも手の届かない存在になって。その話をしたんですよ、オークラさんに。そしたら「いや、あんたがラジオパーソナリティーやってる方が意味分かんねーから」って言われて(笑)。「俺は一応作家の地続きで『日曜劇場』までたどり着いただけだよ」って。「あんたのキャリアが一番意味分かんない」って言われましたね(笑)。確かにそうなんですよね。

――今回の本は今年4月までの2年間の放送をまとめたもので、その4月から佐久間さんはフリーランスになられたわけですけど、少し時間がたって、会社員時代と違いを感じていることなどはありますか?

諦めていた企画がどんどん復活できることですかね。テレビ東京の中でしか企画はできないと思っていたので、予算とかタレントとか、あとはシュールさとかで「これはテレビには向いてないな」と思っていた企画が、実現しているのがうれしいですね。

――書籍には1週間の大まかな過ごし方も載っていて、だいぶ忙しそうな印象を受けるんですが、エンタメ作品を見たりする時間はどうやって作っているんでしょうか。

スマホのカレンダーに見たいやつを入れてるんですよ。で、見られるときに見るって感じですね。12時から深夜2時の間に見るって勝手に決めてるんですけど。

――細かく管理されてるんですね。

仕事とプライベートを分けないって決めたんですよ。昔は仕事とプライベートのカレンダーは分けてたんですけど、そしたらどんどん仕事のカレンダーの方から埋まってっちゃうから、仕事とプライベートのカレンダーを一緒にして、テコでも動かないプライベートの予定を入れちゃうんですよね。そうするとそこまでに終わらせなきゃいけないとか分かるから。芝居とかも「どうなるか分かんないしな」と思って昔は取らなかったんですけど、取って観に行くって決めて(笑)、それで行動するみたいな感じですね。

――最後に、『ザテレビジョン』というテレビ誌としてお聞きしたいんですが、“テレビプロデューサー”という立場からテレビ誌に期待することって何かありますか?

僕、中学からの学生時代、特に大学の頃かな、テレビ誌買ってるタイプの人間だったんですよ。それは何でかっていうと、テレビの中の制作者の気持ちが分かるから。だから、出てるタレントさんもそうだけど、作り手をどんどんフィーチャーしてほしいなって思いますね。

僕以外にも面白い人はたくさんいるし、そこに興味を持ってもらうと、今度はその人がやるものがどんどんつながって、「この番組とこの番組、同じ人が作ってるんだ」とか、「作家一緒なんだ」とか、そういうことが分かるともっと興味を持ってもらえることがたくさんある気がして。そういう意味でいうと、作り手ともどんどんコラボしてほしいなって気持ちがありますね。

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