高橋尚子、現役時代は「メッシュのユニフォームを着ると『下着が透けてる』と騒ぎ立てられ…」 スポーツ界は「今大きく変わろうとしているところ」

2021/06/23 22:00 配信

芸能一般 会見

高橋尚子※提供写真

シドニー五輪金メダリストでスポーツキャスターの高橋尚子が6月16日、オンラインで配信されたP&G Equality(イクオリティ) & Inclusion(インクルージョン)オンライン・シンポジウムに登壇。東京オリンピックパラリンピック競技大会組織委員会の森喜朗元会長の発言などに言及した。

「平等な機会とインクルーシブな世界の実現(Equality & Inclusion)」を経営戦略として掲げるP&Gジャパン合同会社と、国内最大規模の経済ニュースプラットフォーム「NewsPicks」が共催し、“『「多様性」の、その先へ ~インクルージョンがもたらす成長』~インクルージョン後進国・日本が成長を遂げるために必要なこととは?”と題された同シンポジウム。ほかにオールジェンダー向けのブランド「JAMESIE」を立ち上げたZ世代のタレント・長谷川ミラ、コピーライターで世界ゆるスポーツ協会代表理事・澤田智洋氏らが登壇した。

高橋は自身も参加する市民マラソンを例に挙げ、「スポーツはもともと年齢・性別・国籍・人種・障害の有無にかかわらず楽しめるインクルーシブな要素がある」とした上で、「今は連盟の中でEDI(イクオリティ、ダイバーシティ、インクルージョン)研修をしているところ。今は企業も含め、知識を広く学んで意識改革に活かそうという流れができているんじゃないか」と分析した。

森元会長の辞任に至ったジェンダーギャップ指数の問題も、「これが取り上げられた背景には、実は去年(2020年)スポーツ省が制定したガバナンスコードが大きく関わっているんですね。スポーツ団体の女性理事の割合を原則的に40%以上にするという数的目標も、今急に出てきたわけではなく、1996年にイギリスで行われた第1回世界女性スポーツ会議で採択されたブライトン宣言に日本も2001年に条約に加盟していて、2003年にはJOCで女性委員会(現・女性専門部会)ができました。にもかかわらず、2014年以降も男女比9:1が続いていたので、それを解決しようと生まれました」と解説。