ソロアーティストとして活動するAKINAが、ワンマンライブ「AKINA BIRTHDAY LIVE」を、6月19日に都内“JZ Brat Sound of Tokyo”で開催。オリジナルやFolder時代の曲、カバー曲やこの日初披露した楽曲など多彩なセットリストとともに、テナーサックスでの演奏などでも観客を沸かせた。
AKINAは、1997~2003年にかけてFolder、Folder5として活躍し、その後ソロアーティストやタレント、舞台女優などさまざまなステージで活動。私生活では2013年にビビる大木と結婚したことも話題になり、2015年に第1子を出産した一児の母としての顔も持つ彼女は、2017年からは親子で参加できるコンサートも定期的に主催。3月にはソロライブも開催しファンを喜ばせた。
そして自身の誕生日を迎える6月19日、人数限定で観客を入れてのバースデーライブを開催。「たくさんの方に今の活動を知ってほしい」「今回のライブを機にAKINAを知るきっかけに…」という思いから無料で見られるオンラインライブをするためにクラウドファンディングを行い、達成してライブの模様はYouTubeでも配信された。バンドメンバーは中園亜美(sax)、竹田麻里絵(p,key)、堀井慶一(b)、工藤明(ds)、北島優一(g)。
鮮やかな赤いドレス姿で、会場をぐるりと1周しながらステージ中央に登場したAKINA。1曲目は20周年記念アルバム「Flash」から「Planet」、2曲目は「City Of Stars」、しっとりした歌声で曲の世界観へ引き込み、軽快な生バンド演奏で観客を酔わせる。
MCでは「皆さんこんばんは、AKINAです」とあいさつし、「私自身、バースデーライブというのが初めてで、祝ってください的な感じで申し訳ないんですけれども、音楽とともに、皆さんと一緒にすてきな時間を過ごせてすごくうれしいです」とコメント。
Folder/Folder5の楽曲から「SUPER GIRL」、そして「パラシューター」「ジャカジャカジャンケンポン」「Final Fun-Boy」「BAD ROUTING」のメドレーを披露。
「この曲歌うのは初めてなんじゃないかな」と紹介したのは、Folder5のラストシングル「MY MIRACLE」に収録されていたカップリング曲「カテナチオ」。「36歳になって、(発売から)20年経って、夢に対する思いが形を変えて…ストレートな歌詞がジーンとくるなと思いました」「皆さんの夢がかないますように」と告げながら熱唱。ギターのみの演奏と、今のAKINAだからこそかもし出せる心の琴線に触れるような切ない歌声と、時折のぞかせる温かな笑顔で観客へエールを贈った。
続いて、AKINA自身が出演していた映画「ハルサーエイカー THE MOVIE エイカーズ」にも使われたMONGOL800の「Rise&Shine」を初披露ながら力強く歌い上げた。ここで一度衣装チェンジを行うが、その間もダンサーのMARYがステージに現れ生バンドとパフォーマンス。
再び登場したAKINAは全身白コーデのハットとセットアップに。先ほどの赤いドレスとは対照的にクールな姿でサックスを手にし、「Sing Sing Sing~It Don't Mean A Thing」という曲のメドレーで後半戦がスタートした。「vibra」「OUR TIME」を熱唱した後、「go on」ではMARYを従えた演出も魅せるなど飽きさせないステージが続く。
「アルトサックスは1年くらい習ってるんですけど、2カ月前にテナーサックスを買いまして…」とここでテナーサックスを初お披露目。3月のライブではアルトサックスで吹いた「わかってるのに」という曲を、今回はテナーサックスで観客を魅了。続けて「セント・トーマス」で熱く演奏していたところで、メンバーから誕生日ケーキとプレゼントが贈られるサプライズ演出も。AKINAは「間違っちゃったかなと思った」と驚きながら、「勘弁してくださいよ…ありがとうございます、このあと吹けないじゃないか!」と嬉しさのあまり涙目になっていたようにも見えた。
この日のために練習する様子などをTwitterでも公開していたが、テナーサックスのアドリブソロを披露。バンドメンバーとの息の合った演奏に観客は大盛り上がり。ここでアルトサックスに持ち替え「Strasbourg St. Denis」(ロイ・ハーグローヴ)をパフォーマンス。3月のライブの時よりも表現力が増しより一層豊かなステージになっていた。
「時間がないので…アンコール、ここで(このまま)やっちゃいます(笑)」と告げ、「まだまだ落ち着かない日々ではございますが、皆さんまた元気でお会いできたらうれしいなと思っています」と思いを伝えながら、Folder5時代の楽曲でアニメ「ONE PIECE」のオープニングテーマでもある「Believe」で締めくくった。
ステージが終わると、「カテナチオ」をBGMに幼い頃から最近のライブ練習風景などの写真や動画が流れ、最後まで胸を熱くさせる演出があり、AKINAのライブへの思いが特別なものであることを改めて感じさせ、初バースデーライブを締めくくった。
1. Planet
2. City Of Stars
3. SUPER GIRL(Folder5)
4. Folder/folder5メドレー(パラシューター、ジャカジャカジャンケンポン、Final Fun-Boy、BAD ROUTING)
5. カテナチオ
6. Rise&Shine(MONGOL800)
7. Sing Sing Sing~It Don't Mean A Thingメドレー/sax
8. vibra
9. OUR TIME
10. go on
11. わかってるのに
12. セント・トーマス/sax
13. Strasbourg St. Denis(Roy Hargrove)/sax
アンコール Believe
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