吉田羊・國村隼がW主演を務めるドラマ24「生きるとか死ぬとか父親とか」(毎週金曜夜0:12-0:52、テレビ東京系)の最終回が6月25日(金)に放送される。同作はラジオパーソナリティー・コラムニストなど多彩な顔を持つジェーン・スーが、自身の家族との出来事や思い出をつづったエッセーを原作としたリアルストーリー。今回、同作のエンディングテーマ「縁」を担当するヒグチアイと、祖父江里奈プロデューサーにインタビューを実施。ヒグチに楽曲を依頼しようと考えたきっかけや、楽曲が出来上がるまでの出来事などについて話を聞いた。
――まず初めに番組サイドがヒグチさんに楽曲を依頼しようと考えられたきっかけを教えてください。
祖父江プロデューサー:プロデュースチームと山戸(結希)監督で、オープニングとエンディングを決めるにあたり、いろんなアーティストさんの曲を聞かせていただきました。その時に、プロデュースチームも監督もヒグチアイさんの「東京」と「東京にて」をすごく気に入ったんです。
なぜかというと、このドラマは父と娘の物語がメインになるんですが、サブテーマとして東京というワードがありました。“東京で暮らす親子”、“東京で戦って生き抜いている女性”、そして、第4話でも描かれたんですが“変わりゆく東京”が描かれた話でもあるので、まさにヒグチアイさんの「東京」と「東京にて」という歌がぴったりだったんです。
監督は「このどちらかの曲でいいです」っていうくらいで(笑)。そこで、「もうひと東京くらい行けるんじゃないか」ということでヒグチさんにオファーをしました。
ヒグチ:「東京」を意識していなかったわけではないんですが、「東京」のイメージを押し出すものにはならなかったですね。
祖父江P:きっかけは「東京」だったんですけど、曲に関しては一旦お任せして、自由に作っていただきました。そしたら、原作寄りの曲が出来上がったという感じです。
――ヒグチさんは、オファーを受けた時にどう思われましたか?
ヒグチ:心境的なところで言うと、作らないとなと思いました(笑)。原作がある物を楽曲にするというのはあまりやったことがなかったので、どこまで原作に寄せるのか、どこまで自分を消すのかみたいなところは考えました。
実は4曲くらい書いたんですが、その中で一番明るくて、私が自分のためにあまり書かないような曲が選ばれたので結構びっくりしました。これで大丈夫なのかなと。
祖父江P:「東京」のようなテイストの曲が来るのかなと思っていたら、明るい曲が来たので私たちもびっくりしました。そしたら、監督が「ヒグチさんの曲、いいですね」って言って。
ヒグチ:もう少し重たい感じとか、テンポ的にもゆっくりな曲なのかなと思ったんです。なんであんなに明るいのを書いたんでしょうね(笑)。自分でも少しわからないんです。
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