これまでのイメージとは違う堀の怪演が話題になりそうだ。平気で浮気するキャラといえば、「オー!マイ・ボス!恋は別冊で」(2021年、TBS系)で犬飼が演じたヒロインの幼なじみもそうだった。
犬飼:確かに、あのドラマで演じた健也は藍子に似ていますね。
堀:「オー!マイ・ボス!―」、私も見ていました。犬飼さんの役は、他の女性と結婚するのにヒロインを誘ってきて、めっちゃ怖かったです。だからこそ、暢を演じる犬飼さんが全くの別人なので、初めて見たときは衝撃を受けました。
犬飼:今回は久しぶりに(攻撃を)“受ける”役でうれしかったんですよ。後半、暢は藍子に復讐するので、そこまで裏切られた悔しさを全部ためておき、最後にぶつけるんだと思って耐えていました。まるで「ドラゴンボール」の元気玉みたいに(笑)。
堀:暢は女性から見て、優しくて食事も作ってくれる理想的な旦那さん。その彼が不倫をする悪女に立ち向かっていくのが楽しみになりますよね。いろんな人物の目線になって見てもらいたいなと思います。
犬飼:台本には残酷なところと笑えるところがあって、そのバランスがすごくいい。それを映像に生かせるように演じました。「うわ、えぐい」と思いながらも、程よく笑いながら見てもらえるんじゃないかなと。
堀:コメディー要素もありますよね。不倫をするとこうなっていくんだという現実的な問題も描かれていて、その恐ろしさもよく分かります(笑)。
取材・文=小田慶子
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