「文芸エロス」のお話を頂いた時、今31歳なんですけど、30代でないとできないと思って。20代だったら恥ずかしくてできなかったと思うんですよ。映画でラブシーンはやっていますが、映画だと役があって、相手がいて、セットがあってやるので、全然恥ずかしくないんですけど、リーディングは自分が読んで、佐々木心音自身が出るので、自分の殻を破こうという思いで受けさせていただきました。「文芸エロス」なので、私が淡々と読み過ぎるとつまらない。ミニスカートと吐息に注目してください。
「文芸エロス」は5月に配信した「毒の指」が1作目で、今回が2作目になります。最初、脚本に難航していて、佐々木さんに決まってから、佐々木さんを想像して書かせていただきました。ディープな世界観と大人のエロス感がすごく表現されていて、とてもすてきな作品になったと思います。
私も4月に配信した「羞恥の果ての貴方を見せて」に続いて2作目になります。今回はギリギリまで難航しました。おとといやっと最終稿を書き上げました。主人公の気持ちをどう事細かに文章にするのかが、すごく難しかったです。主観になり過ぎてもいけないし、客観的になってもいけないし、そこに苦労しました。演者なら、芝居で表現できていたものを、ちゃんと言葉にしないといけない。そこが大変でした。