――同じように、「これがハリウッドか!」と驚いたことはありますか?
小栗 僕が最初に脚本をもらったときから、キャラクター設定や内容がどんどん変わっていくんです。それは撮影に入ってからも同じでした。僕はおととしの3月にオーストラリアでの撮影に参加していたのですが、その後も何度か撮影をしていて。映画を良くするために、内容が容赦なくガラッと変わっていくので驚きました(笑)。
――驚くほどの変更があったのですね。
小栗 一緒にやっている役者さんたちに「どういうふうになるのか知っているの?」と聞いたら、「今回の差し込み(変更点)しかもらっていないから、全体の流れがどうなるのかは分からない」と言っていて。なので、ハリウッド映画はそういう感じなのかなと。
――日本映画の撮影ではありえないことなのでしょうか。
小栗 ありえなくはないですが、向こうでは撮影後でも、関係者と反応や評価を話し合って、どんどん内容を変えていくんですね。それはよほどの製作費がなければできないことですし、もしこれが日本映画なら資金的に体力が持たず、途中で暗礁に乗り上げていてもおかしくないと思います。もちろん、作り手たちの作品にかける思いや情熱は、日本でもアメリカでも変わらないのですが。
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