<インタビュー>GENICが新曲「Shaky Shaky」で見せる新たな一面とは

2021/07/01 13:28 配信

音楽 インタビュー

GENICが配信シングル『Shaky Shaky』を6月30日にリリースした。「Shaky Shaky」は夏全開のダンスチューンで、西澤呈が手がけた大人っぽい歌詞が印象的だ。さらに7月3日からは念願の1stツアーが開幕する。新曲について、ツアーについて、メンバー7人に話を聞いた。

新曲「Shaky Shaky」をリリースしたGENIC。写真左から金谷鞠杏、西本茉生、西澤呈、増子敦貴、小池竜暉、宇井優良梨、雨宮翔 撮影=倉持アユミ


──「Shaky Shaky」を初めて聞いたときの印象を教えてください。

宇井優良梨 今までのGENICにない曲だなって思いました。“トロピカルだけどネオン”というか……。

西本茉生 おお! いいこと言うじゃん!

優良梨 だから歌い方とか声の感じも、最近出した「春うらら」「来たる春」とかとは違う感じにしてみました。あとは色気もあって、男女混合だからこその良さが出てる曲です。

茉生 僕の第一印象は……「好きーー!」でした(笑)。これまでのGENICの曲はフレッシュで勢いのあるものが多かったですが、「Shaky Shaky」は攻めてるけどキャッチーでノれて。僕的にど真ん中ストライクでした。

金谷鞠杏 めっちゃわかる! あと私は微妙な男女の距離感を描いた歌詞がすごい好きで。「この距離Keepして」とか「SuperCrazy!になってほら Shake it up」とか。

──この曲は呈さんが作詞を担当されていますが、どういったイメージで書かれたんですか?

西澤呈 曲を聴いた瞬間に、“夏の夜”を感じたので、そういうイメージで歌詞を作りました。付き合ってる時よりも付き合う前の微妙な関係が一番楽しいっていうのを記事で見て。あとは恋愛ドキュメンタリー番組とか見てても、そういう時期が一番楽しそうだなって。鞠杏ちゃんが言ってくれた「この距離Keepして」っていうところは、その前に「鳴らせBass & Drum」という歌詞があるんですけど、クラブとかライブハウスとかにいると、ベースとかドラムの重低音が響いて声がかき消されるじゃないですか。だから話をするときは近くにいって「ねえねえ」って言わないといけない。その距離をイメージしています。

優良梨 おー!

鞠杏 すごーい!

呈 なんでそういう書き方をしたかって言うと、夏の夜とかクラブとかだったらお酒を使って距離を描くのがいいと思うんですけど、僕たちがお酒の歌を歌ってもリアルじゃないし、イメージにも合わない。だからお酒を使わずにどうやって距離を描こうかなと考えて思いつきました。あとは中毒性のある歌詞にしたくて「SuperCrazy!」とか、わかりやすい言葉を入れたりして。今回は何度も歌詞を書き直して大変でした。だからメンバーにこんなに読み取ってもらえてうれしいです。

新曲「Shaky Shaky」では大人な一面も見せる 撮影=倉持アユミ


──ではそんな呈さんこだわりの歌詞の中から、特に気に入ってる部分を一人ずつ教えてください。

茉生 僕、呈のパートのところが全部好きです(と言って該当パートを歌い出す)。

呈 おお!

茉生 カッケーと思って。聴いてて語感も気持ちいいし、いきなり世界観に駆り立てられる感じがしていいなあって。

雨宮翔 しかもこのパート、中盤じゃなくて最初に来るからいいんだよね。

茉生 そうそう!

翔 めっちゃわかる。

小池竜暉 僕はサビの、僕が歌ってるところが好きです。まさにさっき呈が話してくれた「鳴らせBass & Drum」のところ。意味を知ってさらに好きになったし、大人っぽい歌詞だけどGENICが歌ってることで大人になり過ぎず中和できていていいなあって。

翔 僕は歌詞というか……イントロの敦貴くんのハミングのところが好き。

竜暉 マニアックだな!(笑)

翔 僕、もともと夏曲が好きで。このイントロを最初に聴いたときに「夏来たー!」って、「好きーー!」って思いました(笑)。敦貴くんの声もすごく好きですし。

敦貴 そこから呈のパートに繋がるのいいよね。俺もめっちゃ好き。

優良梨 私は女子パートの歌詞が好き。「ねぇ華麗な夜へ連れて行って、ちょっと手慣れたMove」とか、「どんだけ大人な女性なの!?」って(笑)。そんな大人な歌詞を歌わせていただけるなんて。

呈 あははは(笑)。でも作ってるときから二人の歌割りは考えてたんだよ。

優良梨 そうなの? あんな素敵な歌詞を! ライブでもカッコよく歌いたいですね。

呈 僕は自分で書いたので言いにくいんですけど……「メロディー付きのInvitation」と「Stepに載せたInvitation」の歌詞が気に入ってます。この「Invitation」にはもちろんライブとかに誘う意味もあるんですけど、“僕たちGENICの世界にあなたたちを招待しますよ”っていう意味も込めていて。「GENICが上に上っていく世界まで連れていくのでついてきてね」って。その世界に、連れていくのが僕たちのステップとかメロディとかっていう。

一同 おおお!

敦貴 僕は全体的に大人っぽくて好きなんですけど、特に好きなのは竜暉と同じ、サビの「鳴らせBass & Drum」のところ。歌詞だけじゃなく、メロディも好きなんです。気持ち良いんですけど、めちゃめちゃ高いのでがんばって歌いたいですね。

竜暉 好きな歌詞を聞かれてるのに「がんばりたいですね」って(笑)。

敦貴 ここはちゃんと歌い切るためにも、ハチミツいっぱい舐めて歌わないといけないなって思います!

竜暉 何を言ってるの!?(笑)

一同 あはははは(笑)。

敦貴 何の質問でしたっけ? 歌詞か、あ、うん、でも歌詞もサビが好きです!

──ありがとうございます。では最後は鞠杏さん。

鞠杏 このあとに回答するのキツいよ(笑)。

敦貴 大丈夫、大丈夫!

鞠杏 私は自分のパート、「もう今宵は騙されてあげる、さぁ満たしてよ」のところが好きです。クラブにいる女の子って軽く見られやすいイメージがあるんですけど、「私は自分が楽しみに来てるだけだから、あなたの存在はいらないです」みたいに思ってる強気な女の子を想像して歌いました。

呈 女子のパートは、勝手に大人になった2人を想像して。優良梨ちゃんは“私のことを楽しませて”っていう感じで「華麗な夜へ連れて行って」。鞠杏ちゃんは素直じゃない感じを出して「さぁ満たしてよ」って。

茉生 確かに逆だったら嫌だもんな。優良梨に「騙されてあげる」って言われても(笑)。

優良梨 あはは(笑)。この歌割りでよかったなと思います。ありがとうございます。

GENIC 撮影=倉持アユミ


──振りはどんな感じになっているんでしょうか?

茉生 カッコよく見せるダンスパートもあるし、みんなで一緒に踊れる振り付けもあって。サビはキャッチーで簡単なので、ぜひ真似してTikTokとかにも載せてもらいたいですね。

優良梨 特に「Shake! Shaky! Shaky!」のところは真似してほしいですね。簡単にできるので、覚えてライブで一緒に踊ってもらえたらと思います。

鞠杏 いっぱい出てくるしね! あと体のラインを使った女子パートのダンスとか、男性陣の中に女子が入ってくるとか、そういう男女を生かした振りになっているところにも注目してほしいです。

茉生 女子だけで踊る箇所が2箇所くらいあるのかな。珍しいよね。「おお!」ってなりますね。

翔 で、対照的に男子はけっこうガツガツした感じ。男女で別々の振りを踊るところも見どころです。

──7月3日からは念願の1stツアー「GENIC LIVE TOUR 2021 -GENEX-」が始まります。どんなツアーになりそうですか?

竜暉 本来は去年やる予定だったのでリベンジツアーみたいな気持ちですが、そもそもGENICにとって初めてのツアーで。今までやってきたGENICの過程を見てもらいつつ、コロナ禍で表に出られない時期が長かったので、ここで一気に爆発して、勢いをつけられたらと思ってます。

敦貴 評判や感想が広がって、行かなかった人にも「行けばよかったな」って思ってもらえるようなツアーにできたら最高だなって。GENICはまだまだ成長段階で、たくさんの人に知ってもらうためにもそういう評判を広めていくことが大事だなと思うので、しっかりしたものを届けられるようにがんばりたいなと思います。

GENIC。写真左から金谷鞠杏、西本茉生、西澤呈、増子敦貴、小池竜暉、宇井優良梨、雨宮翔 撮影=倉持アユミ