――サイバー犯罪を扱うこの番組ならではの、ご苦労された点は?
「ウェブ通話で、モニター越しに会話する場面が多いんですが、それぞれ別個にウェブ通話の場面を撮るんです。なので、物理的に撮影量が2倍かかるんですよ。それから事犯係側は基本的に行動班(絆・多和田)側の映像に合わせることになるのでタイミングを合わせるなど難しかったです。あと、安洛は画面越しで犯人の説得もしました(笑)。
安洛のせりふは演じる上では難しかったですが、ドラマでは視聴者にも分かりやすく説明されていて、そんなに難しいことではないんです。例えばスマホやPCなんか、便利で使いやすくなっているけれど、フィッシング詐欺であるとか、簡単にハッキングされるんだとか、あるUSBをぶすっと挿せばそれだけで情報が漏えいしてしまう可能性があるんだとか、個人的にも知って気をつけなきゃ、と思うような身近な話がたくさんありますし。
事件の手法はサイバー犯罪ですが、犯人が犯行に至った経緯などの人間ドラマの部分もきちんと描かれていますし、安洛が絆や事犯係のメンバーと関わっていき少しずつ心を開いていくという人情部分も描かれています。今まで見たこともない重層的で奥深いものが出来ていると思いますので、刑事ドラマと併せて、その人間模様も楽しんでいただけると、うれしいですね」
取材・文=magbug
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)