――映画の後半では原作から100日後のストーリーがオリジナルで描かれますが、そこにはどのような思いが込められていると思いますか?
中村:原作も「100日後に死ぬワニ」ということで、死が一つの帰結点になっていますが、読者がワニの日常を隣にいるような目線で見守っていけるのが、この作品がここまで話題になった一つの要因なのかなと。そのうえで思うのは、物語はどこかで終わりを迎えますが、登場人物たちの人生はその後も続いていくということ。ネズミもモグラ(声:木村昴)も親友のワニを失いますが、彼らの人生はその後も続いていく。そこから何か伝わるものがあるはずです。
山田:カエルはワニが亡くなってから登場するキャラクターなのですが、色もフォルムもちょっとワニに似ていて。そこには必ずメッセージ性があると思うし、カエルがどういう風を起こして、ネズミたちとどう関わっていくのか、そこに注目していただきたいです。
――それぞれが演じたネズミとワニのキャラクターの印象を教えてください。
中村:ネズミは山登りしているときに一番後ろを歩いているタイプ。ふざけるときにはふざけるけど、ちゃんと全体を見ていて、実は気遣いやなんだと思います。逆にカエルは人との距離感やテンションがおかしなことになっていて。日常でも「ギアを入れ過ぎてない?」という人がいると思いますが。カエルもちょっとギアを入れ過ぎているキャラクターだと思いました。
山田:倫也さんの言い方を借りると、カエルは山登りで一番前を歩いているタイプだと思います。「みんな、なんで来ないの~?」なんて言いつつ、一人でどんどん先に行ってしまうキャラクターというか。それで自分だけ先に行き過ぎて、みんながついてきてない感じがありますよね(笑)。
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