「M-line Special」の楽しさを挙げるとすれば、まずは贅沢なメンバー構成だろう。冒頭のメンバーはみな、つい数年前までハロプロの看板だった精鋭たち。しかも、グループ卒業後もソロや新ユニットで歌い続けてきた現役パフォーマーだ。便宜上OGと記すものの、進化こそあれブランクは一切ない。圧倒的な“現役感”で見せる歌にダンス、磨き抜かれたステージングはひいき目なしに圧巻だ。
また、共に参加する音楽ユニットBitter&Sweet(田崎あさひ、長谷川萌美)のソウルフルな歌声も聴きどころで、6月末、惜しまれつつも解散したPINK CRES.(夏焼、二瓶有加、小林ひかる)もレギュラーメンバーとして引けを取らない存在感を見せてきた。
そんな彼女たちが作るセットリストはまさに変幻自在。公演ごとにメンバーが頻繁に入れ替わり、顔触れが変わればセットリストもガラリと変化する。鈴木&宮本というレアユニットから始まる公演もあれば、出演全メンバーによるモーニング娘。や℃-uteのヒットナンバーから幕が開けるという公演も。
グループの垣根を越えたメンバー構成、選曲は、さまざまなシャッフルユニットで楽しませていたころのハロコンを彷彿させ、お祭り感あり、驚きあり、懐かしさありのスペシャルな内容だ。また、公演によっては現役ハロプロメンバーもゲスト出演し、これでセットリストはさらに変化する。