剛力彩芽が生姜焼きを“彼氏”に振る舞う2分14秒…幸せ以外の何物でもない時間<彼女のウラ世界>

2021/07/13 10:49 配信

ドラマ レビュー

敏郎(三浦貴大)のために、近藤明子(剛力彩芽)が料理をする(C)女里山桃花/東京カレンダー フジテレビジョン ひかりTV

お肉の焼ける音、彼女の笑う声が幸せそのもの


剛力彩芽演じる明子が、ジュージューとフライパンでお肉を焼いている。作っていたのは生姜焼きだ。そこへ仕事が忙しく、睡眠時間も乱れて長時間寝ていた敏郎が起きてくる。

「おはよう、ちょっと味見してくれる?」と熱々のお肉を敏郎の口に「あーん」して、食べさせてくれる明子。「熱ッ!うん、うまいうまい、ブタが喜んでる。おいしい」と、冷蔵庫からビールを出して、彼女にも渡し「起き抜けのビール、うま」と乾杯する。2人で食事の準備をして、会話をしながら食事を楽しんだ。

敏郎が「退屈でも柔らかな毎日」と表したその時間は、驚くほど普通で、何も起こらなかった。けれども、お互いの顔を見ながらちゃんと話している様子は、恋人同士にしか出せない温かな表情であったし、長時間寝ている彼氏を責めることもなく、出来立ての料理を準備してくれる彼女の健気な優しさもあふれ出ていて、心地よいものがあった。敏郎の“逃がした魚は大きい”、ということがよく伝わるシーンになっていた。

次回、「彼女のウラ世界」第5話(TOSHIRO SIDE)は7月19日(月)、夜0:30よりフジテレビで放送。スタッフルームでは、脚本家・小宮(杉山ひこひこ)が起こした事件で、ドラマが制作中止の危機を迎え、主演女優もドラマを降板すると言い出し、香澄(西田尚美)が対応に追われていた。一方、敏郎は前の晩に取材した画廊経営者の娘「リアルお嬢様3号」の取材音声を聞いていると、以前取材した「リアルお嬢様2号」を思い出す。再び聞いていると、その女性が明子であることを確信し、会社を飛び出して行く。

文=ザテレビジョンドラマ部