歌手で俳優の星野源が7月1日、YouTubeで配信中の「マフィア梶田・中村悠一のわしゃがなTV」に出演。新曲「不思議」の制作秘話として、“キュン”の源になった京都アニメーション作品について語った。
2018年2月の「ドラえもん」以来2年4か月ぶりのフィジカルシングルリリースとなった「不思議/創造」。このうち「不思議」は、TBS系で4月~6月に放送された川口春奈、横浜流星、向井理ら出演のドラマ「着飾る恋には理由があって」の主題歌でもあり、ドラマ制作サイドのオファーを受けた星野が、「ラブソングを書くぞ」という思いで作った曲だそう。
この“ラブソング”にちなんで、それぞれの恋愛観がにじみ出るアナログゲーム「クイズいいセン行きまSHOW!!」に挑むことになった星野は、「そうだ、言うの忘れてた」とおもむろに新曲制作中のエピソードを披露。
「ドラマが結構“○○キュン”みたいな。家の中でラブストーリーが行われる“うちキュン”ドラマの主題歌だった」ため、ドラマ制作サイドから「キュンとする曲をお願いします」とオファーを受けた星野。「じゃあ正面からラブソングやろうとなって、でもキュン的な感じって何だろう、キュンをちゃんと曲にしたことないな~と思った」という。
そこで「俺にとってキュンは何だろうといろいろ考えたら、『中二病でも恋がしたい!』1期と、『たまこまーけっと』『たまこラブストーリー』」だと気づき、「曲作って、うーんと行き詰まると、『中二病』1話見て、また曲作って、キュンが足りなくなった!と思ったら『たまこまーけっと』1話見て…キュンをもう、京アニさんでチャージしてこの曲が出来ました」と告白。
それを聞いた声優の中村悠一は、「氷菓」の折木奉太郎役などで京アニ作品と縁もあるため、「めちゃめちゃ喜んでると思いますよ、京アニさん」としみじみ。フリーライターのマフィア梶田も「星野さん、いいセン行ってる。もう、その2作のチョイスが!!」と、企画内容に掛けたコメント。
星野は久々のフィジカル作品に「久しぶりだからとても楽しくて。物をつくるって楽しいから、特典映像がモリモリ過ぎて、130分くらいある」「2種類あって、ぜんぜん違うオンラインライブが2つ入ってて、オーディオコメンタリーもそれぞれ別のが入っているんで、結果8時間くらい楽しめる…」と、CDシングルとは思えない超ボリュームをうれしそうに語っていた。
「今のその話を聞いてよりあの曲が楽しめるようになりました」「聞こえ方、歌詞の響き方が変わってくる」という2人に、星野は「いや~、『たまこラブストーリー』のキュンたるやすごかったです」と、同好の士の場ならではの笑顔で重ねて主張。コメント欄にも「京アニでキュンを補充する星野源最高か」などの声が並んだ。
「わしゃがなTV」は、フリーライターのマフィア梶田と声優の中村悠一、そして構成作家に「ポプテピピック」(竹書房)などで知られる漫画家・大川ぶくぶを迎えた動画番組。もともと梶田のラジオのリスナーであった星野は、2019年放送の大河ドラマ「いだてん」(NHK総合ほか)の外交官・平沢和重役のために習った英語の先生が梶田の友人であったことから友人に。2021年2月に2回連続で初登場し、今回はほぼレギュラー出演者のような扱いの中で、切れ味鋭いツッコミを見せていた。
「不思議/創造」は全国のショップで販売中。
◆文=坂戸希和美
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