そしてもう一つこの番組の見どころと私が思っているのが、アシスタントを務める中尾真亜理アナウンサーの存在だ。
ロケ番組におけるアシスタントアナといえば「モヤモヤさまぁ〜ず」の歴代テレビ東京アナウンサーが思い浮かぶが、過去四代のモヤさまアシスタントアナを見るにつけ、立ち位置の難しさにうなる。あくまで主役はタレントなので出しゃばり過ぎでも行けない、かといって控えめに進行だけやっていてもいけない、時にはタレントを差し置いて前に出て行く必要もある。代替わりするたびに、その機微を会得するのがかなり大変そうであった。
ローカル番組でも、地方局アナウンサーがタレントのアシスタントにつく場合が多いが、正直この辺のさじ加減がうまくいっていないケースも大いに目に付く(それも含めてローカル番組の味ではあるのだが)。
そういった意味で、この中尾アナの立ち位置もかなり難しいわけだが、これまでのところ、うまくタレント二人のいじられ役に徹していて、良いバランスで走り出していると感じる。
登場と同時に「ご当地タレントみたいでアナウンサーらしくない」といじられ、愛称「まっさん」を付けられ、運動神経抜群ながらバッティングセンターでの不甲斐ない結果をまひるから説教される等、アシスタントアナとして美味しい場面が多々ある。
ちなみにこの番組ではまだ出していないものの、中尾アナは、愛車が「頭文字D」でおなじみトヨタハチロクという車オタクだったり、日本酒を1升飲んでもけろっとして翌日も一切二日酔いなしで出社するほどの酒豪だったりと、エピソードには事欠かない。これから、この辺りが徐々に出てくるのが楽しみである。