新・映画配信サービスで振り返る、カンヌ映画祭の名作たち

2021/07/16 15:00 配信

映画

カンヌ名作特集を配信!

2021年6月 21 日より映画配信サービス「JAIHO(ジャイホー)」がスタート。世界中の様々な傑作を厳選して配信する、映画ファンのためのサービスがコンセプトの本サービスはこの度、2年ぶりのカンヌ国際映画祭開催を記念し、鑑賞できるカンヌ映画祭で上映された作品の中から「JAIHO」で鑑賞することができる作品を紹介する。

「JAIHO」とは

「万歳!」、「勝利あれ!」という意味のヒンディー語を由来に、その言葉を“すべての映画を称える、悦びと感動の合言葉”としてサービス名に冠したサービス。JAIHO はオンラインでの視聴に加え、JAIHO 無料アプリを利用してFire TV でも視聴できる。

7月6日(火)から開催中の第 74 回カンヌ国際映画祭。昨年は新型コロナウイルス感染拡大に際し、中止となってしまったため約 2 年ぶりに現地での開催となる。審査委員長は、35 年前に監督デビュー作「シーズ・ガッタ・ハヴ・イット」が上映され世界に名を知らしめることになったスパイク・リー。そんな数々の名作や名匠を世界に紹介し続けるカンヌ映画祭の歴史を、振り返っていく。

2014年「プティ・カンカン」 2018年「プティ・カンカン 2/クワンクワンと人間でないモノたち」

ブリュノ・デュモン監督がフランスのTV局「アルテ」のドラマシリーズとして制作した「プティ・カンカン」、第67回カンヌ国際映画祭で特別上映され高評価を得た作品。フランスの「ツイン・ピークス」とも呼ばれ、2014 年の「カイエ・デュ・シネマ」誌が選ぶベストテンでは第 1 位に選ばれる。
北フランスの海岸沿いの村に住む悪ガキ、プティ・カンカンとその仲間たちが村で起こる連続猟奇殺人事件の謎に迫るという物語。


2017年「24 フレーム」

1997 年に「桜桃の味」でパルム・ドールを受賞した、イランが誇る世界的名匠アッバス・キアロスタミの遺作。第70回記念イベントにて上映された。本作は、写真が撮られた瞬間の前と後では何が起こるのか?というコンセプトをもとに映画と写真の統合を試み、固定カメラを用いた絵画のような映像でなる全24章/各章4分で構成され、映画の概念を打ち砕いた意欲作。


2012年「霧の中」

ロシアの⻤才セルゲイ・ロズニツァ監督作品で第65回コンペティション部門にて上映された。ドキュメンタリー作家として世界的に有名な監督の長編劇映画としてカンヌのコンペティションに選出され、「国際映画批評家連盟賞」を受賞した。
1942年、ソ連の西部ベラルーシ。ドイツの占領下にあったこの地域に住む地元のパルチザンたちは、ナチスへの抵抗を続けていた。原案はヴァシル・ビカウの短編小説を原案とした戦争下の人間ドラマ。