大野瑞生、久々のドラマ出演で“暴力的な役”「とにかく嫌ってください(笑)」<Interview>

大野瑞生がインタビューに応じた 撮影:ブルータス海田

――3つの作品で、それぞれ違う役を演じられるということで。

はい。「ボイス2」では暴力的な役で自分とはかけ離れていて、朗読劇ではめちゃくちゃ優しくてキュンキュンさせるという「ボイス2」とは違う意味で自分とは遠い役で、「家族のはなし」は結構自分に近い役で。役者として演じがいがあります。

――これまでの活動の中で、役者としての起点となった作品は?

20歳の時に出演した舞台「ヒストリーボーイズ」です。松坂桃李さん、中村倫也さん、(仲野)太賀さんが出演された作品に僕も出演していたんですが、そこで演劇の難しさを知って、そこからちゃんと勉強をし始めたので、自分が「役者を始めた」という認識はその作品からという感じですね。

すごく体を動かす作品ではないのに4kgぐらい痩せましたし、結構大変でしたけど、一番大切な作品です。

――今後も役者としていろんな顔を見せてもらえそうですね。

はい。11月に「The Dumb Waiter ~料理昇降機~」という舞台に殺し屋役で出演することも決まっています。

いろんな役を通して自分の人格も深まっていくと思いますし、役者をやりながら、自分自身がどう変わっていくかも楽しみなので、この仕事はずっと続けていきたいと思っています。


◆取材・文=田中隆信

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