ーーウィリアムの悪によって悪を裁く魅力に、引きつけられるんでしょうか?
荒牧:ダークヒーローの魅力は、自己犠牲だと思います。自分はどうなってもいいけど、他者や世界を良くしたいと考えているところがけなげだし、感情移入してしまうんです。
北村:人に見せないかっこ良さがあるなと。役者もそうですけど、努力している姿を見せず、人にどう思われようと人のために動く。裏側を見せない美学は、魅力的です。
ーー「case2」では、特に列車の中でウィリアムがシャーロックを「Catch me if you can」と挑発する名シーンが、演じる側としても楽しみだと伺いました。
荒牧:原作ファンの皆さんにとって印象に残っているシーンだと思うので、挑発的なウィリアムの顔をうまく表現できたらいいなと思います。
北村:その場面、顔は見せないよ?
荒牧:えっ、見せないの!? 客席に背中を向けている感じ?
北村:あえてね。
荒牧:それが演出なら、西田さんを信じられなくなっちゃうよ!(笑)
ーー幕が上がる日が、待ち遠しいですね。
荒牧:今回はシャーロックとの頭脳勝負が見せ場です。舞台で理解していただけるのか不安もありますが、西田さんの演出や、僕らの表現で作品に没入してもらえるよう頑張ります。
北村:まっきー(荒牧)が言った通り、バチバチに頭脳戦をやり合うところが見どころでもあり、僕らにとってもやりがいになりそうです。劇場でお待ちしております!
取材・文=篠崎美緒
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