――今作はタップと和太鼓が大きな見どころだと思うんですが、その点についてはいかがでしょうか。
斉藤:僕はタップはやらないんですけど、その道のスペシャリストたちが集まっているので本当にすごいですね。稽古場の床って“鳴る”床じゃないんですけど、もう既にすごくて見ごたえがあって、そこに役者陣が一生懸命食らいついています。和太鼓に関しては先生が2人来ていて、1つ1つ見応えがあるので、それがお芝居と混ざり合って1つのエンターテインメントになっているって感じですね。
――和太鼓はすごく体を使うと思うんですが。
斉藤:指の皮がむけて、肩回りがデカくなりましたね。それくらい一生懸命やってます。
――大場さんの音楽的なところでの役割というのは?
斉藤:言ってやんなよ(笑)。
大場:私は全く関係ないんですよ(笑)。
斉藤:(笑)。唯一と言っていいくらい関わらないよね。
大場:歌やダンスをやる方もいますけど、一切関わらないです。お芝居オンリーで。
斉藤:それがまた重要で、関われない理由もあるんですよ。
大場:そうなんです。やれない理由があるんです。
――大場さんは今作の稽古、調子はいかがでしょうか。
大場:初日から楽しいです。私、人見知りなので知らない人が多い場所はいつも緊張するんです。でも、ここは初めて来たときから、“初めまして”のあいさつをしてからの急な立ち稽古も楽しくて。まだお芝居について指導してもらうこともあるんですけど、それに落ち込んでいるより、いろんな人を見て毎日笑ってます。
稽古場の雰囲気がすごく良くて、例えば誰かがちょっと博多弁を間違えちゃったりして1つ笑いが起きたときに、そのシーンに出てない人も笑っていたりして、お芝居のことをみんなで共有して進めていってる感じがすごく楽しいです。お芝居に関してはヤバイヤバイ!って内心すごく焦ってる部分もあるんですけど、その感情をうまく切り離しながら毎日過ごしてます。
――今回のセリフは博多弁なんですね。
斉藤:ほぼみんな博多弁です。僕は大阪出身ですけど、福岡にもう16年住んでいるので、もはや教える立場ですね。他県から来て博多弁を使う大変さを知っているので、理解できないところも詰まるところも気持ちが分かるなって。
言葉って感覚的なものじゃないですか、だから、「みんなここが言いにくいんだろうな」みたいなところも分かるので、気になったところはできる限り「そこは捨ててここだけ言おう」みたいなことを言うようにしています。
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