新人女優・花岡すみれ、幼少期から女優に憧れ…祭りでスカウト「これはチャンスだと思いました」<Interview>

花岡すみれがインタビューに応じた ●撮影:永田正雄

――出演が決まったときの気持ちを教えてください。

オーディションを受けたとき、この役に受かりたいなと思っていたので、合格したと聞いて素直にうれしかったですね。叫ぶシーンだったので、待っているときに前の人の声が聞こえてくるんです。これは負けられないなと、気合いが入ったのを覚えています。

ゲスト出演というのは初めてだったので、その場にいた家族に報告したらすごく喜んでくれました。でも冷静になったとき、作品のことを思い浮かべたら「私があの世界観を壊してしまわないかな…」と不安にもなりました。でも頑張ろう、と決意しましたね。

――演じる武井薫は、事件関係者で過去のトラウマを抱えている難しい役柄。

トラウマを抱えつつも、諦めずに生きようとしている強いコです。つらいからおとなしくなるというよりも、それをエネルギーとして発散する激しい役柄。でも、どこにぶつけていいか分からないから、家族にぶつけてしまうんです。その気持ちって分からなくもなくて、思春期でちょっと両親に当たったしまうことってあるじゃないですか。その部分を重ねながら演じました。

トラウマに関しては、想像でしか補えない部分なので、事件を調べたり被害者のインタビューを見たりして役を作っていきました。過去の事件と今が重なってくる部分があって、ちょっと苦しい展開もあるのですが、そういう部分も含めて見ていただきたいです。

――現場で感じたことは?

私、話す声も小さくて人見知りなんです。初日が感情の激しいシーンだったので不安だったんですが、お芝居のスタートがかかった瞬間、思いっきりいかないとと思って。探り探りになってしまうこともこれまで多かったので、自分自身にびっくりしました(笑)。自分はこういうことができるんだっていうのが一つ増えた感じがして、うれしかったですね。

――先輩と同じ現場というのも、大きな経験になったそう。

皆さん温かくて、助けていただきました。唐沢寿明さんを見た瞬間に「ボイスの世界だ!」と思って(笑)。すごく引き込まれましたし、一気に身が引き締まりました。真木よう子さんは事務所の先輩ですが、撮影が終わった後お話しすることができて「頑張ってね」と声をかけていただいたことがうれしかったです。

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