新人女優・花岡すみれ、幼少期から女優に憧れ…祭りでスカウト「これはチャンスだと思いました」<Interview>

花岡すみれ ●撮影:永田正雄

――そもそも、デビューのきっかけは?

小さい頃から女優さんになりたいという夢はあったんです。小学校5年生で地元の長野・松本に住んでいるときに、塩尻市の着物を着て街を歩くというお祭りがあって、友達と行ったんです。その時にスカウトしていただいたのがきっかけです。

ずっと女優さんになりたかったけど、どうやってなればいいんだろう?っていう田舎のコの発想だったので、これはチャンスだと思いました。高校の時に上京してきたんですけど、中学の頃はバスに乗って週に1度レッスンに通っていました。

――地元・松本の魅力は?

芸術の街なんです。街並みもオシャレだったし、現代アート作家の草間彌生さんのお店があったりとか。自然と芸術っぽい部分の調和がすてきだなって思いますね。あとはお水がおいしかったり、おそばがおいしいところが魅力ですね。私、東京に来るまでは水を買うっていう発想がなかったんです(笑)。なので、いいところだったんだなぁってあらためて感じています。

――特技はエレキギター。珍しい趣味ですよね!

小学校の低学年のときに習い事としてやっていました。もともとロックが流れているような家庭でしたし、他の人がやっていないようなことがしたいなと思って始めました。いつか役でも生かせたらいいなと思います。今でも家で弾いていますね。歌うことも好きなので、弾き語りスタイルでカラオケ気分を味わっています。

――最近ハマっていることは?

去年の年末にM-1グランプリを見て、そこからお笑いにハマっています。劇場に足を運んで生で見ることもあります。好きな芸人さんは見取り図さんですね。あとは、体を動かしたいという思いもあって、最近は殺陣の体験教室に行きました! 

使ったことのない筋肉を使うので、筋肉痛になりました。まだ体験中ですが、お仕事でも生かせたらいいなと思っています。とりあえず興味を持ったことはやってみたい性格なので、いろんなことを試してみたいです。

――自分の武器は?

今時のキラキラJKという感じではなくて、田舎っぽいところですかね。良くいえば素朴な感じです(笑)。自分で意識しているわけではなくて、むしろ都会っぽい雰囲気に憧れているんですが「その素朴さをなくさないでね」って言っていただくことも多いので、垢抜けない、自然な感じが強みになったらいいなと思います。

――今後はどんな役者になっていきたい?

イメージを固めたくないんです。「この人、どこかで見たことあるな」っていう、いつでも作品になじめる人になりたいですね。今は何でもやりたいので、こんな一面もあるけど、あんな一面もある、みたいな、役によって印象が変わったらうれしいですね。

演技をしているときが一番楽しいので、演じたことのない役を全部やる、ぐらいの勢いで挑みたいです(笑)。今は現代を舞台にした作品しか経験がないので、時代劇に出演して時代を超えた世界に入れたらいいなと思っています。


◆取材・文=横前さやか

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