7月18日放送の「日曜日の初耳学」(毎週日曜夜10:00-10:54、MBS/TBS系)に、歌舞伎俳優で唄い手・清元栄寿太夫でもある尾上右近が出演。林修のインタビューに答え、自身を導いた5人の歌舞伎役者との思い出を打ち明けた。
六代目尾上菊五郎を父方の曾祖父に、銀幕の大スター・鶴田浩二を母方の祖父に持つサラブレッド。右近自身は役者の家系ではなく歌舞伎の音楽を担う清元の生まれだが、3歳の時に六代目菊五郎の鏡獅子の映像を見て、たちまち魅了された。
「人間の放つ光とかオーラとか華やかさを、映像を通じて(見て)パァンと衝撃を受けたんですね、3歳児が」と右近。だが、役者の家系ではないため右近は舞台に上がる機会がない。
その機会を初めて与えてくれたのが、中村勘三郎だった。「僕が歌舞伎が好きだっていうのを面白く思ってくださって、『じゃあ舞台に上げてみようよ』と(言ってくださった)。役者として初めて舞台に立たせてもらったというのは、勘三郎さんのおかげです」。右近は、7歳で初舞台を踏んだ。
「舞台ってものすごく楽しい。もう、天国なんですよ」というほど歌舞伎に夢中の右近。だが、歌舞伎400年の歴史の中で役者と清元を掛け持った例はない。そこで手を差し伸べた“最高の恩人”が、役者としての師匠である七代目尾上菊五郎。清元としての活動も認められ、これにより歌舞伎界初の二刀流・尾上右近が誕生した。
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