柳楽優弥×有村架純が明かす、黒崎博監督から学んだこと 「本当に物語の中で生きることができた」

2021/08/07 06:15 配信

映画 インタビュー

柳楽優弥×有村架純撮影=玉井美世子/スタイリスト=長瀬哲朗(UM)(柳楽)、瀬川結美子(有村)/ヘア&メーク=佐鳥麻子(柳楽)、尾曲いずみ(STORM)(有村)

”日本の原爆研究”を背景に、3人の若者たちの決意と揺れる想いを描く青春グラフィティ「映画 太陽の子」が、8月6日に公開された。この物語の軸となる3人から、原爆開発の極秘任務を受けた石村修役を務めた柳楽優弥と、未来を見据える幼なじみ朝倉世津を演じた有村架純に、撮影秘話から今熱中していることまでたっぷりと語ってもらった。

「戦争の話ではあるが青春がしっかり描かれている」

――脚本を読んで、強く惹かれた部分を教えてください。

柳楽:僕の勉強不足だったのですが、かつて日本で原子の力を利用した新型爆弾の研究が行われていたということに、まず驚きました。あとは戦争の話ではあるのですが、その中にも修たちが過ごした青春がしっかり描かれていたので、本当にいい脚本に出会えたなと感じましたね。

有村:戦時中を描いているのですが、戦時中の描写自体はあまりなくて。当時、実際は貧困だったり食料不足だったりとつらい状況がたくさんあったと思うのですが、そういった生活の部分はあまりリアルに描かれていません。その時代に生きた若者たちの生き様を中心に据えたヒューマンよりの脚本だなと思い、ひかれました。戦時中のお話だけど、青春のすごくきれいな輝きもあって、そのバランスがとても上手くとれているんですよね。