なぜ歌手に?コスプレイヤー・えなこ、“偽らざる自分”を貫く27歳の現在地

なぜコスプレイヤー・えなこが歌うのか?アーティスト活動への想いを語ってもらった。撮影/友野雄

日本一のコスプレイヤーこと、えなこが7月21日に個人名義の初シングル「SP-LuSH ROAD」(スプラッシュロード)をリリースする。えなこは現在、コスプレイヤーの枠を飛び出して雑誌のグラビア、テレビで冠番組のMCなどタレント業、YouTuber、内閣府クールジャパンアンバサダーなど多彩な活動をしているが、昨年からアーティスト活動も開始。今回は、記念すべき初シングルの話とともに、なぜコスプレイヤーのえなこが歌手活動を行うのか、「アーティストとしてのえなこ」本人に想いを存分に語ってもらった。

“アニソンの神様たち”の後押しでデビュー、「コスプレイヤーが歌手に挑戦する姿を見てほしかった」


撮影/友野雄

――改めて、なぜ、えなこさんが歌うことになったんでしょうか。アーティスト活動を開始した背景を教えてください。

私のすべての活動の源が、コスプレイヤーの活動を知ってもらいたい、という想いです。“コスプレイヤーとして色々なことに挑戦”していく姿を見てもらいたくて、グラビアをやらせていただいたり、昨年はドラマにも出させていただいたりしました。そんな想いで「歌手にも挑戦してみたいな」とポロっと独り言を言ったら、事務所の社長(よきゅーんこと乾さん)がそれを聞いていて、実現してくれたんです。

2020年12月リリースミニアルバム 『ドレス・レ・コード』より(C)CAT Entertainment

――事務所の要望やオファーではなく、えなこさん本人が歌いたかったんですね。

はい。過去にはユニットで活動していたり、番組名義でCDも出していたりとファンの方からは歌手活動を望む声もいただいていたりしたんですが、一番は私がやりたかったからですね。私自身、アニメもアニソンも大好きですから、いつか自分も参加できたらいいなと思っていたことのひとつが歌手でした。

――昨年12月にアルバム『ドレス・レ・コード』でアーティストデビューとなりましたが、「歌手としてのえなこ」は体験してみていかがですか?

いざやるとなったら、最初は一人でやるのがすごく不安で、「自分の歌なんか必要とされるのか」とも思いました。オーイシマサヨシさんや、ZAQさん、Q-MHZの方々など、そしてサウンドプロデューサーにTom-H@ckさんと、その不安を押しのけてくれるほど、私がいままで好きだった「アニソン界の神様達」が後押ししてくれたので実現できました。

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