――アーティストデビュー以前は「コスプレイヤーが歌うことに葛藤がある」と発言されていたこともありましたが、心境の変化があったのでしょうか。
当時から考えが少し変わりました。コスプレをやっているときも、グラビアを始めるときも私の活動が批判されることも多かったんです。わたしの活動がある種“コスプレイヤーの総意”みたいに捉えられることもあって、積極的な活動ができない時期もありました。でも今は、批判の声に耳を傾けすぎるよりも、応援してくれる人や、私自身のポジティブな心の声に素直に生きることにしたんです。コスプレイヤーの他のジャンルに挑戦することで、表現力や考え方がプラスになることが多いと思っています。
――雑誌、テレビ、そして音楽と、ポップカルチャーのアイコン的扱いをされて、自分が独り歩きしている感覚はあるんでしょうか?
まったくないですね。一貫しているのがコスプレイヤーとしての活動なんですが、忙しくなったことで諦めたことって何一つないんです。今も写真集作ったり、今もコスプレイヤーえなことして出させていただいていますし、私を見てくれている人はいると実感していますから、気にしたことはないですね。もともとコスプレをはじめたのは、地元名古屋の小さなイベントだったんです。人前に出る、というよりは、本当の自分を出すことができる、唯一安心できる“仲間が集まっているホーム”というような感覚でした。
――その当時とは今は見られる人の数も桁がだいぶ変わって、“仲間の集まり”ではなくなったと思いますが
当時とは考え方が変わりました。キャラクターの解釈ってコスプレイヤーの数だけあって、色の捉え方とか、自分の中の正義があるんです。100人中100人が納得するものって難しくて。今は、自分の“好き”を貫き通すことを、考えるようになりました。今も、応援してくれている方へも誠実でいたいと思っています。
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