「#家族募集します」佐久間P&岩崎Pがキャスト陣の素顔を明かす!「“そうくるか”と思わせてくれる方」【インタビュー後編】

2021/07/20 08:00 配信

ドラマ インタビュー

自由奔放な岸井ゆきの“めいく”にいら立つ仲野太賀“蒼介”(C)TBS

佐久間P「最初から壁のない方でした」


――木村文乃さんと話す中で印象的なエピソードはありますか?

佐久間P:木村さん演じるヒロイン・桃田礼はシングルマザーで、小学校の教師をしている私の友人がモデルになっていて、木村さんが「会いたい」と言ってくださったので、会っていただいただきました。

ご自身が“桃田礼”を演じる上で疑問に思っていることを真摯に聞いてくださり、キャラクターについて深く理解してくださっていると感激したのを覚えています。また、番宣や取材等でも、企画意図や役柄に関してご自身の言葉で的確に伝えてくださるので、いつも素晴らしいなと思っています。

礼はちょっと堅物なところがあって、ともすると怖い印象になってしまうところを、木村さんが演じるととてもチャーミングになって、しかもちゃんと母親として、また教師としてのリアルさを出してくださる。素晴らしい女優さんだと思います。

岩崎P:木村さんは、礼という人物の内面や、せりふにはなっていない、言葉にはできない思いまでをかみ砕いて、それを芝居にして私たちに礼という人物を提示してくださる方。木村さんが演じてくださることによって、礼は女性たちが自分を思わず投影してしまうような、体温のあるとてもリアルな女性になったと思っています。お芝居が本当に信頼できる方だなと思いますね。

――仲野太賀さんとの印象的なエピソードを教えてください。

佐久間P:重岡さんが太賀さんに対して「絶対にいい人だろ!だから絶対に仲良くなると思う!」って会う前からおっしゃっていたのですが、本当にその通りで最初から壁のない方でした。

何度か役柄について太賀さんと二人で話す機会があったのですが、“蒼介”という役についてご自分の思いをいろいろと話してくださって、本当に真摯に考えてくださっているなあと。

お芝居も、テイクを重ねるごとにアドリブを入れたり、違うパターンでやってみてくださったりして、こちらが想像しているところを軽々と超えて来てくださるというか、「そうくるか」と思わせてくれる方ですね。その相乗効果で重岡さんや、木村さんのお芝居もどんどん盛り上がって、作品全体が熱を帯びていくというか。蒼介はなかなか現実にはいないキャラクターだと思うのですが、血の通った、「こういう人いそうだな」と思わせてくれる“蒼介“になったのは太賀さんのおかげだなと、感謝しかないですね。

岩崎P:太賀さんとは衣装合わせのときに初めてお会いしたんですけど、そのときから“蒼介”という人物について「こういう人だと思う」「だからこういうものを着てるんじゃないか」とか、具体的なビジョンを提示してくださったんです。そのおかげで私たちも新しい発見がありましたし、意見交換しやすくなったんです。太賀さんが蒼介という人物をとても立体的にしてくださったおかげで、私たちもキャラクターをつかみやすくなりました。

作品全体のパワーを押し上げてくださる方というか、太賀さんが“蒼介”という役に息を吹き込んでくれることによって、作品を引っ張ってくださっているという印象があります。

――岸井ゆきのさんの印象はいかがですか?

佐久間P:岸井さんはナチュラルな人懐っこさがある方で、お会いしたときの“天真らんまんさ”みたいなものは想像以上でした。

岸井さんも“めいく”という役柄のビジュアルイメージしかり、考え方含めてどのようなお芝居をするかっていう部分をしっかりと考えてきてくださっていて。4人とも皆さんめちゃくちゃ真面目っていう話になっちゃうんですけど(笑)、皆さん違ったベクトルで考えてきてくださっているので、とても面白いです。

岸井さんはより感覚的というか、独特の言葉で表現されるので、そこが魅力的だなと思います。番宣のときの「どういうドラマですか?」という質問に対して、岸井さんは「すごく体温のあるドラマになっていると思います」とおっしゃっていて、そういったワードチョイスがすてきだなと。

そういったすてきな言葉を日常的に使ってお話してくださるので、何が飛び出してくるかわからないというか、そういう面でも “めいく”という役柄に合っているなと思っています。

あと歌声がとても魅力的で、声が澄んでいて、聴いていてスッと心に入ってくる声なんです。ギターも最初から覚えが早く、「センスがある」とギター指導の先生も言っていました。センスの塊っていう印象ですね。あんまりハードルを上げるとあれですけど…(笑)。

岩崎P:ギターの先生も覚えが早くてびっくりしていました。それと、この間実際に岸井さんの歌声を聞いたんですが、本当に声がすてき。お芝居をする方が歌ったときの表現力って本当に引き込まれるんですよ。

とてもシンプルな曲ではあるんですが、歌にものすごいパワーを吹き込んでくださったなあと思っています。小柄な岸井さんの体全体から溢れるパワーやエネルギーに感化されていますね。