声優として活躍をしながら、2019年10月にアーティストデビューを果たした仲村宗悟。伸びやかで力強い歌声に定評がある彼は、自身の誕生日、7月28日に満を持して1stアルバム『NATURAL』をリリースする。今回は、そんな彼にアルバム収録曲への思いなどを聞いた。
ーー1stアルバム『NATURAL』は、どのようなアルバムになりましたか?
リード曲の『ナチュラル』のサビの歌詞を書いたときからいろんな曲を収録しようと思っていて、今作は楽曲の色を統一するということは気にしていないんです。“こんないろんな曲を書いてるんだ”って思われるようなものにしたくて。今やりたいことを詰め込みまくったアルバムなので、何回も聴いて自分なりの曲の楽しみ方を見つけてほしいです。
ーーそう語っている通り、実にさまざまなジャンルが詰まっていますね。
いかにアンテナを張りながら生きるかがポイントだと思います。「ナチュラル」は普段の行動を歌詞にしましたし、「チョコレート」は自分の中でドラマを作ってストーリーを広げていきました。「わかってちょうだいね」は、中高生くらいのときに聴いた“何を言っているか分からないけどパワーがあってかっこいい英語の曲”をイメージしています。日常の全部がもとになってるんですよ。こうしてインタビューを受けているときに気付けることもあるし、移動中だって上を見たらビルの中に「こんなお店あったんだ」って思えるときもあるし。そういうアンテナは常に持っていたいですね。
ーー自身をたっぷり反映した楽曲だからこそ、収録も試行錯誤しましたか?
「素敵な世界で」は明るい世界の中にちょっと切なさも混じっているようなノスタルジックなイメージで歌うなど、角度を変えながらいろいろ試しました。曲作りも、歌い方もそうなんですが、オリジナルって自分一人じゃ絶対生み出せないものだと思っていて。いろんなものを聴いてコピーして、自分の中で混ざってやっと化学反応が起きるみたいな。明確にまねしたという部分はないんですが、今作の制作中は藤井風さんの楽曲をよく聴いていました。
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