“メジャーアイドル”から“ローカルタレント”へのキャリアアップ――元SKE48東李苑が語る北海道に戻ってからの4年<インタビュー前編>

2021/08/01 12:00 配信

芸能一般 インタビュー

クリエイティブオフィスキュー所属3周年を迎えた東李苑

「1つ1つのお仕事に対しての向き合い方が変わりました」


――CUEさんに入った頃のお仕事で印象に残っているものはありますか?

「CUE DREAM JAM-BOREE 2018 ―リキーオと魔法の杖―」ですね。音尾(琢真)さんに感謝です。2年に1回やってて、毎回所属タレントの誰かが演出を担当するCUEのイベントなんですけど、この時は音尾さんが演出をする回で。ミュージカル調にして、私を“アズマリオーンお嬢様”っていう役にしてくれたんです(笑)。

多分、CUEのことを応援してくださる皆さまの前に初めて私が立つから、インパクトがあるようにとか、覚えてもらいやすいようにとか、そういうことを配慮してくれたんじゃないかなって思います。だから、すごくいいタイミングで「JAM-BOREE」に立てたし、その演出が音尾さんでよかったなって思いました。

――そのほかにCUEさんに入ってから新たに活動を始めた中で転機になった出来事はありましたか?

というより、全部が新鮮だったんですよね。アイドルの時も本当にいろんなことをさせていただいて、特殊な職業だなって思ったんですけど、正直忙し過ぎて、事前に準備する時間も取り組んだ後の反省の時間もすごく短かったんです。

けど、CUEに入ってからは1つのお仕事に対してたっぷり準備する時間があって、たっぷり反省する時間があるので、1つ1つのお仕事に対しての向き合い方がすごく変わりました。例えば、講演会なんかはまさに…キツかったです(苦笑)。

――何がそんなにキツかったんですか?

初めての講演会のお仕事が21歳か22歳の時だったんですけど、講演をする相手が成人したばかりの人たちで、大して年の変わらない私が何を言えるんだろうって。パワーポイントも使ったことない、1時間話す、(聞いてる人の)ためになるのかな?っていう不安がありました。

単に私のヒストリーみたいになっても意味ないなって思ったので、自分なりに何を伝えたいかというところから掘っていって、1から10まで一生懸命取り組んで。夜も眠れない日々が続いたり、(会場までの道中で)緊張で気分が悪くなって高速道路のパーキングに何度も止まってもらったり、プレッシャーをすごく感じていましたけど、これはやってよかったというか、すごく良い経験になったと思います。

あの時はアイドルの4年間のことくらいしか話せなかったんですけど、今は北海道に戻ってきて4年、同じ時間を過ごしたことになったから、今ならもうちょっとしゃべることありますね(笑)。

あと、SKEを卒業してからCUEに所属する間ですけど、会長にお声掛けいただいた舞台「天国への階段」も卒業後初仕事、初舞台と、本当に初めてづくしでしたね。全部が新鮮で、転機は大げさかもしれないですけど、それくらい自分にとっては1つ1つが大きなお仕事だったなって思います。

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