豊嶋花 14歳の注目女優が語る“熱血ヒロイン”、“学校生活”そして“将来の夢”<インタビュー>

2021/07/28 12:00 配信

映画 インタビュー

「都会のトム&ソーヤ」に出演の豊嶋花にインタビュー! 撮影=阿部岳人

共演の城桧吏、酒井大地とは「桧吏がボケで、大地が大ボケで、私がツッコミ」

――城桧吏さん、酒井大地さんという同世代との共演はいかがでしたか?

すごく楽しかったです。桧吏も大地もおもしろいのですが、単体だと物足りなくて(笑)。2人揃うと、すごくおもしろいんです。だから私たちが集まると笑いすぎて、「うるさい!」と怒られることがたまに(笑)。みんなでいる時間はすごく楽しくて好きでした。

――3人でいると、どんな感じなのでしょう。
桧吏がボケで、大地が大ボケで、私がツッコミです。「今は笑わせないで!」って時に笑わせてきたりするし(笑)。とにかく、和気あいあいの現場でした。

――学校みたいですね(笑)。劇中で美晴は、創也のことが気になっていましたが、豊嶋さん自身は、高スペックな創也と、人間力の高い内人、どちらが気になりますか?

私は、目を見て話してくれたり、話している時に自分といて楽しそうかどうかを重要視しているので、どちらかだったら……、内人かな? 役を離れた桧吏と大地は、どちらと話していても楽しいです。

――内人の好意を美晴はぜんぜん気付かない……、ちょっと鈍感な女の子ですが。

私も、そうなんです。けっこう鈍感かも(笑)。母にその日あったこととかを話すと、「その子、絶対に花のこと好きだよ! わからなかったの?」って言われることもあって。

――同じですね(笑)。撮影では大変なことはありましたか?

暑い日、寒い日、気温が敵でした。すごい汗っかきなので、暑い日は汗だくで、冷え性なので寒い日もダメで。トンネルでの撮影の時は、冷えすぎてお腹が痛くなっちゃって。薬を飲んでも治らなくて、本番中もカメラから見えないところで桧吏と大地に「ヤバイ!」ってジェスチャーをしていたくらい。でもその時、桧吏が上着を貸してくれたり、大地がひざかけを巻いてくれたり、2人の優しさに触れました。

――男子、優しい! 今回そんな中学生チームが挑むのがゲームクリエイターチーム・栗井栄太。神宮寺直人役の市原隼人さん、鷲尾麗亜役の本田翼さん、柳川博行役の森崎ウィンさん、ジュリアス・ワーナー役の玉井詩織さん(ももいろクローバーZ)と、豪華な先輩たちとの共演もありましたが、先輩たちはどのような方でしたか?

兄が原作ファンで、私も読んでいたのですが、皆さん、原作にピッタリすぎて(笑)。市原隼人さんは神宮寺さんそのままで、森崎さんも柳川さんにしか見えなくて。

本田翼さんは、すごく優しかったです(笑)。女優さんとしても憧れていた方なので、お会いできて本当に嬉しかったです。すごい長台詞のシーンも演技も全然ミスがなくて、「さすが!」って感動しました。

実は原作ファンだけに、ジュリアス・ワーナーが誰になるのか気になっていたんです。原作では女の子との二重人格の小学6年生の男の子だったので。でも、玉井さんときいて「あーなるほど」って納得しました。現場でお会いしたら、やっぱりピッタリでした。

――中学生たちを助けてくれる創也のボディガード・二階堂卓也役の中川大志さんも、原作通りでしたね。この作品の中では、スパイス的な味を出してくれているし。

そうなんですよ~。完成の映像を見て、「こんなに合う人がいるんだ」って思いました。原作から出てきたみたいにカッコいいし、演技も完璧で、スゴい。いいキャラですよね~、大好きです(笑)。

――実年齢14歳と同じ中学生役ですが、学校ではどんな中学生なのですか?

騒がしいタイプです(笑)。

――お友だちからしたら、仕事をしながら学校に行くちょっと特殊な存在だと思うのですが。

今の学校は、小学生の頃から仕事をしているのを知っている子が1/3くらいいて、その子たちがずっと同じ接し方をしてくれていて、普段は普通の中学生として過ごしています。知らない子には「あいつまた早退か」って言われることもありますが、だいたいしゃべれば友達になれちゃう(笑)。

第一印象は「気が強そう」とか、「ツンとしてそう」って思われるみたいですが、結構オープンマインドなタイプなので、「しゃべると全然違う」と言ってもらえます(笑)。

――14歳にしてすでに女優キャリア13年の豊嶋さんですが、将来の夢は何ですか?

できれば、女優を続けていきたいです。もし、それ以外の道へ進むとしたら、動物か子どもに触れ合う仕事がいいな。今のお仕事は、やっていて本当に楽しいですし、 この仕事をやらせてくれた両親に感謝しかないです。

インタビュー・文=坂本ゆかり

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