佐藤流司「本番中は思いきり嫌われる覚悟で演じたい」<ミュージカル「ジェイミー」インタビュー>

2021/08/05 18:00 配信

音楽 2.5次元 インタビュー

佐藤流司撮影=下田直樹

第一印象を払拭するためにも、自分から話し掛けるようにしています


ーー今作ではLGBTQ+をテーマとして扱い、考えさせられる描写も多いですが、ゴージャスでドラマチックな曲たちに乗せ、登場人物たちが成長していく姿は、圧倒的にポジティブな気持ちにさせてくれますよね。そんな舞台の見どころは?

稽古中に皆さんのお芝居を見ているだけでも、ものすごく感動するんです。それに、みんなで歌う劇中歌が本当に素晴らしい曲ばかりなんですよ。キャッチーで、一度聴くだけで口ずさめるようなものばかりなので、きっと気分も上がると思いますよ。今はどうしても、状況的にネガティブになってしまう時期だと思うんですが、今作を見てもらえたら、思いきり笑顔になるだけでなく、感動の涙も流してもらえるはずです。

ーー聞き手を楽しませようと、冗談交じりに笑顔で話す姿にはとても柔らかさを感じます。演じる役は今回のディーンのようにとがった役や、クールなものが多いですが、そのせいで、プライベートも怖い人だと思われてしまうこともあるのだとか…

気付いたら眉間にシワが寄ってしまうので、機嫌が悪いと思われてしまいがちなんです。でも、話すと“怖くない!”と言ってもらえることが多くて(笑)。その第一印象を払拭するためにも、自分から話し掛けるようにしています。ただ、共演する小西詠斗くんの前でGLAYの「誘惑」を口ずさんだら、「誰の曲ですか?」と言われてしまって…。和ませようとしたのに、盛大なジェネレーションギャップを感じ、ダメージを食らってしまいました(笑)。これからは自分がダメージを受けない、コミュニケーションの取り方を考えていきたいと思っています(笑)。

取材・文=吉田加奈