城桧吏が明かす、初主演映画での撮影秘話「うれしさ以上に驚きの方が大きかった」

「全体を見るのを意識しながら演じていた」

――内人を演じるうえで気をつけていたことはありますか？

これはサバイバル指導の先生から教えていただいたんですが、周りをよく見るのはいいことだけど、一つひとつを見ていたら、別のところから攻められる可能性があるから、まっすぐ正面を見つつも周りに意識を向かわせるのが大切だと。なので、一点を見るのではなく、全体を見るのを意識しながら演じていました。

――その教えはサバイバルじゃなくても役に立ちそうですね。

どうですかね(笑)。でも、それを教えていただいた後、家に帰ってから弟に「戦いごっこをして遊ぼう」と言われたんですね。そこで先生に言われたことを弟に試してみました。

――弟さんとちゃんと遊んであげる優しいお兄ちゃんですね(笑)。

弟は同じパターンの動きしかしないんですよ。だから、いつも僕が余裕で勝つんですけど、弟はものすごく気が強くて。たぶん本人的には勝つまでやりたいんだろうけど、さすがにずっと付き合うわけにもいかないですからね(笑)。