アディダスジャパン(株)は、サッカー日本代表が「2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会」で着用する新オフィシャルホームユニホームを発表。日本代表の岡田武史監督と、11月14日(土)に南アフリカとの親善試合のメンバーに選ばれた選手らが出席し、お披露目を行った。
新ユニホームは、機能面では史上初の試みとなる“選手個々がタイプを選べる”仕様で、プレースタイルやコンディションに応じて「FORMOTION(フォーモーション)」と「TECHFIT(テックフィット)」の2タイプから選択が可能になっている。「フォーモーション」は、フットボール独自の動きを徹底分析した三次元設計で立体的に作られ、運動中のフィット感と着心地を最適化したもの。「テックフィット」は、TPUパワーバンドが使用されており、選手の姿勢を矯正し、パワーを最大限に高め、疲労も軽減するアディダスのテクノロジーが使用されている。
また、デザイン面では、日本を象徴するジャパンブルーに三本足のカラスの羽をボディーに表現。胸元には日本国旗の赤が大胆に配置され、左胸の日本国旗のワッペンは、これまでの日本代表選手たちが着用したユニホームも含む、歴代のユニホームの生地を砕いて新たに紡いだ糸で織り上げられているそう。
イベントで発表された新ユニホームを着用し、登場した選手たちは「(歴代の代表選手の生地が織り込まれていることについて)思いを感じられると同時に重みも感じる。このユニホームを着ることであらためて期待を感じる」(中澤佑二選手)、「(テックフィットは)体力やフィジカルを90分間持続するためのサポートをしてくれる」(徳永悠平選手)、「見た目も格好いいし、性能も僕たちのことを考えて作ってくれている。(2タイプから)選べるのはありがたい」(内田篤人選手)と、新しく搭載された性能に対して満足の様子だった。
また、2度目のワールドカップに向け指揮を執る岡田監督は、14日の南アフリカへの遠征について、「本番のシミュレーションで、本番で使用するユニホームを使えるのはありがたい」とユニホームの完成を歓迎。目標のベスト4については、「今までの日本の実績では革命と言われてもしょうがないが、十分達成できる革命だと思っている。もちろんその前には大きな壁があるが、壁の手前でいくら進歩しても意味がない。この壁を超えようというのが合言葉で、ここにいる選手たちはこの壁を超えてくれる。それこそがわれわれが目指している革命だと思うし、このユニホームはその象徴で、その壁を超えたものだけが着ることができるプライド高いユニホーム。このユニホームを着て目標を達成したい。多くの人が壁を超えようとする選手たちと同じユニホームを着て応援してもらえれば」と熱いメッセージを語った。
なお、サッカー日本代表ホームオーセンティックジャージーならびにレプリカジャージー(共に半袖)は、フラッグスタウン日本サッカーミュージアムショップなど限定11店舗のほか、アディダス商品取扱店にて発売中。