同名映画のスピンオフドラマ「笑う招き猫」(TBS系)に出演中の荒井敦史。清水富美加と松井玲奈演じるヒトミとアカコの幼なじみ・大島を演じる。
「出ている自分が言うのは何ですが、かなり不思議なドラマになっていますね。ドラマだけどドラマじゃないというか…。夜中に流れていたら、『何これ?』って見ちゃうような作品です。映画は主人公2人の成長物語ですが、ドラマは親友4人の関係を見せるドラマで、全然雰囲気が違います! ほとんどアドリブでその場で話しながら決めていった感じです。リアル感があって妙な生感がある。なので、見ているとにやけてきちゃうと思いますよ」
今回は、「荒川アンダーザブリッジ」や「REPLAY&DESTROY」など疾走感あふれる作風で知られる飯塚健が監督。
「飯塚さんとは、『GTO』(フジ系)以来ですね。実はあのとき、ガッツリ怒られたんです。当時、クラスメイト役の中では年上だったこともあり、現場をやりやすい楽しい場所にしたいと思っていろいろ話しかけたりしていたんですが、そのやり方が間違っていて…。現場での居方や役者とは、ということを教わりました。あの日以降、言われたことを守るじゃないですけど、そのときの言葉を常に頭に入れながら現場を経験してきました。今回は、その成長した姿を見せられるのか、というのが密かに課題としてあって…。僕的には、締めるところは締められたし、和気あいあいとした良い現場だったと思います」
15歳のときにオーディションに参加したことがきっかけにデビュー。ドラマ、映画など数々の現場を経験してきた。
「いや、まだまだですね。会う人みんなすごいと思います。今回共演した落合モトキくんもその一人。1年前に共演したんですが、久しぶりに会ったらその力量がすごいし、人間力も増している。面白味があるんですよね~。惹きつけるというか…。僕は真面目だと言われるんですが、本当はミステリアスになりたいんですよ。『次、何を言うんだろう?』と思われるくらいの方が魅力のある気がしています。そういう人が真面目な役をやったり、変わったことをやったらそれはそれで面白い。そこの一番近くにいるのが、彼なんじゃないかなと思います。自分は持っていないので憧れるんですよね。落合モトキの作品はチェックしていますし、ちょっとしたファンだと思いますよ(笑)」
オフの日は、映画を見たりゲームをしたりと実はインドアタイプとのこと。
「映画は1日中、ずっと見ていることがありますね。テレビの前からほとんど動かないときもあります(笑)。ジャンルにこだわりはないんで、この前は胸キュン映画を9本くらい借りました。なるほど~と思うことが多く、女子の気持ちがちょっと分かった気がしましたね。同世代の俳優の作品も普通に見ますしアニメも見るので、本当に幅広いかな? ただ、基本は邦画と洋画をくり返し見て、4本目くらいにアニメを挟んで気持ちをリフレッシュして、また見始める、という自分ルールをつくっています」
デビュー9年目。まだまだやりたいことはたくさんあると荒井。
「すべてが嫌になるくらい落ちた役をやってみたい。自分の知らない奥の部分を演じてみたいですね。この仕事は、役を通して違う人生を歩めるので面白いと思っています。ことし24歳になるんで、諦めずにいろいろ挑戦したいです」
玉置晴子
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