くくるをはじめ、沖縄の町の人たちに愛される定食屋「カメー」。劇中の賑やかなシーンで登場し、さまざまなキャラクターが本音を打ち明けることも多いお店の看板娘・月美(通称・うどんちゃん)を演じているのは人気声優の和氣あず未だ。最初に台本を見たときの月美の第一印象を聞いてみると…。
「月美は、友達にいたら絶対楽しそうな根っからの明るい子というか。アフレコは、とにかくテンション高く演じることを心掛けています。でも、くくるよりどこかしっかりしていて、同級生だけどたまに年上っぽく見えるときもあって。説明が難しいのですが、“子供っぽいお姉さん”みたいなイメージも私の中にはあります。表情がコロコロ変わるので、あまり直前の感情を引きずらず、パンパンと切り替えていくお芝居も意識していますね。あと、お母さんがお酒好きでとても自由な人なので(笑)、自分がお店を切り盛りしなきゃって責任感も小さい頃からあって。コミュニケーションが得意で、いい意味で世渡り上手な女の子かなと思います」
アフレコを重ねるたびに「とてもきれいで尊い作品と思うようになった」とも明かす。
「水族館がテーマと聞いて、最初は子供たちがワイワイしている賑やかなイメージの作品かなと思ったんです。そういう楽しい要素ももちろんあるんですが、今回は、制作スタッフの方が事前に沖縄に行って、現地の雰囲気や水族館や魚の動きをしっかり観察して作られているくらいすごく気合の入ったアニメなんだなと。メインの女の子2人(くくると風花)が夢に向かって頑張っていくストーリーもとても美しいし、青春感のたっぷり詰まった尊い作品だなと思います」
気になる第4話は、海の生き物と直接触れ合える夏休みの目玉イベント「タッチプール」のシーンが見どころ。水族館を盛り上げるべく、くくると風花は張り切って準備をする。
「1~3話もそうでしたが、生き物の大切さや命の尊さというものがこの作品には丁寧に描かれているなと思います。第4話に関して言うと、風花の心が大きく乱れる事件があって。でもそれを経て風花がどう気持ちを切り替え、前を向いていくか…というところをぜひ見届けてほしいです。周りの水族館スタッフも“今の風花”と一緒に頑張っていこうってなるような、ほっこりしたエピソード回になっていたらいいなと思います」
(取材・文/川倉由起子)
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