ハリウッドザコシショウ流、SNSの使い方「僕にとってはバッティングセンター」<インタビュー・後編>

2021/08/06 19:00 配信

バラエティー インタビュー

ひまわりをバッドのように持つハリウッドザコシショウ撮影=市川秀明/取材・文=玉置晴子

8月7日(土)、8月8日(日)に、2年ぶりの単独ライブ「ハリウッドザコシショウのミニ単独ライブシリーズ SEASON ⑫」を開催するハリウッドザコシショウ。クレイジーな芸風ながら、昨今は「誇張しすぎたものまね」「ハンマーカンマ―」などが子供たちを始め、幅広い層に支持されている。その人気を後押ししたのが、YouTubeとTwitterなどでの動画投稿だ。SNSを「環境を変えるのにすごく便利なモノ」と語るハリウッドザコシショウが、いかにして現在の独自の地位を確立したのか、インタビューで聞いた。

老若男女から支持される“今”をザコシはどう感じている?


――テレビでも大活躍で、単独ライブのチケットも即完。ここまで人気になると昔から思っていましたか?

う~ん。難しいけど日々の活動を大事にしてたから、そこまで不思議じゃないというか。クレイジーな芸風でやっているけど別に不真面目ではないっていう。真面目に不真面目をしているところがあって、自分の芸風と一番合っている出し方をしているだけなんですよね。適当にやっているように見えるかもしれないですが、そんなこと絶対ない。まぁこんな芸風なのに普通に萎縮していてどうすんだって気もしますし(笑)。
ただ難しいのはひな壇。僕らは一発でガッとくるような芸風なんで、ずっと座っているのは違うかなって思っていて。やっぱピンポイント参戦の方が、僕の持ち味が活きるんですよ。

――「R-1グランプリ2021」では審査員をされていましたが、あれには驚かされました。

終わってから、あれだけボケないと逆に面白いみたいなことを言われたんですけど(笑)。
やっぱ主役はあくまでも決勝に出る芸人さんだからそんなに目立っちゃいけないなって思ってて。出ている人に活躍して欲しいですし、真面目に審査しないといけないから。それを茶化すってのは違うかなって。もし自分が出る側だったら、審査員の人がボケまくってるのを見たら「なんやねん」って絶対思いますから。やられて欲しくないことはやりたくないです。ただ、終わってみたらもうちょっとボケたらよかったかな?とも思いました。

まぁそれ以前に時間が押しすぎてボケるヒマがなかったという(笑)。また呼んで頂けるなら、今度は1個くらいエッセンスを入れてもいいかなと思います。

――最近は賞レースもユニットOKになったりしていて、ピン芸人の方もいろいろ挑戦しやすくなっていますが…。

僕は「R-1」を優勝したときに、自分の仕事が全くなくなったらそういうのに参加しようと決めていて。ずっとコントをやっている人に対して失礼かなとも思いますし。昨日今日ユニット組んだヤツが決勝とか行っちゃうのは違うかなって。やっぱり賞レースは売れるきっかけですから。

僕は賞レースを“オーディションの一つ”と割り切っているんです。あれって大々的なテレビのオーディションですよ。よく予選で負けた、決勝へ行けなかったって後輩がグチってたりするんですけど、それはちょっとおかしいなって。その番組に偶然そぐわなかっただけなんです。